ワンセグ搭載比率が6割まで低下、10月の携帯電話出荷統計
2010.12.10
Updated by WirelessWire News編集部 on December 10, 2010, 10:20 am JST
2010.12.10
Updated by WirelessWire News編集部 on December 10, 2010, 10:20 am JST
電子情報技術産業協会(JEITA)は2010年12月9日、「2010年10月移動電話国内出荷実績」を一般に公表した。10月の移動電話の国内出荷台数は194万台と前年同月比92.0%にとどまり、4カ月ぶりのマイナスに転じた。10月は冬モデルの本格的な発売の直前に当たり、出荷も谷間の数字を示した。
携帯電話の出荷数は186万4000台と前年同月比91.2%、PHSは7万6000台で同118.0%となった。携帯電話は商戦期の谷間の影響が大きく出た格好だ。PHSの出荷増についてJEITAでは「新しい料金プランの実施に向け、幅広いラインアップを準備していることから3カ月連続のプラス」になったと分析している。への以降期初からの累計では、移動電話全体で1925万4000台と前年の同期比で109.0%になり、全体としてやや下げ止まり感が出てきている。
10月の出荷統計で特徴的なのが、ワンセグ対応製品の落ち込み。114万9000台と前年同月比で69.8%と出荷が冷え込んでいる。期初からでも前年比94.7%と漸減。10月単月では、携帯電話全体に占めるワンセグ対応製品の比率は61.6%と、ほぼ6割にまで減少した。少なくとも2008年4月以降では最低の数値になり、ワンセグ端末離れが進んでいることを示している。これはユーザーがワンセグを好まなくなっているというよりも、ワンセグ非対応のスマートフォンへのシフトが加速していることを意味していると考えられる。国内メーカー製でワンセグ対応のスマートフォンが本格的に登場したこの冬以降、また様相が変わるか。ワンセグのメディアとしての存続が試されることになりそうだ。
【報道発表資料】
・2010年10月移動電話国内出荷実績
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら