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[先週の動き]4Gには周波数オークション導入へ法整備、サービスやソリューションのニュースが続々

2010.12.20

Updated by WirelessWire News編集部 on December 20, 2010, 10:00 am JST

忘年会シーズンで夜の街が賑やかだった先週、ワイヤレスを取り巻くニュースも多方面にわたって流れてきた。年末が近づき、端末の発表や発売のニュースは収束してきた一方、将来を見据えたサービスやソリューション、プラットフォームに関してのニュースが多かったことが特徴と言える。

4Gはオークション導入へ

その中でも、総務省のグローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース「政策決定プラットフォーム」の第4回会合で平岡秀夫総務副大臣が示した「「光の道」構想に関する基本方針(案)」は、電波行政の1つの方向性を浮かび上がらせた。

総務省政務三役の課題に対する基本的な考えとして、4Gの導入に当たっては周波数オークションの導入を検討し、関係法律の整備を進めることを明らかにしたのだ。また、ワイヤレスブロードバンド事業に関しても、周波数移行コストの負担に関してオークションの考え方を取り入れた制度を創設するとしている(報道発表資料:「光の道」構想に関する基本方針(案))。

スマートフォンは活用フェーズの話題が中心

冬のスマートフォン新製品が続々と店頭に並んでいく中で、新しい端末の発表やスマートフォンを活用したソリューションの発表もあった。

201012201000-1.jpgイー・モバイルはモバイルWi-Fiルーターの代名詞ともなっている「Pocket WiFi」シリーズの第2弾「Pocket WiFi S」(S31HW)を2011年1月中旬に発売する。既存製品と同様にPocket WiFiとして5台までのWi-Fi機器を接続して通信できるほか、Android 2.2搭載のスマートフォンとして通話やアプリケーションの実行などにも使える。2.8インチQVGA(320×240ドット)のディスプレイを備える。320万画素のカメラやGPS機能も用意する(関連記事:イー・モバイル、Android 2.2搭載の新型Pocket WiFiを1月中旬に発売)。

Ustream Asiaは、AndroidをOSとして搭載したスマートフォンに向けて、3D動画の視聴にも対応したアプリ「Ustream」の提供を開始した。新版のアプリ「Ustream」は、ライブ動画配信機能とライブ動画視聴機能の双方を備え、1本でUstreamを総合的に利用できるようになる(関連記事:Ustream Asia、Android端末向けの3D動画対応アプリを提供)。

201012201000-2.jpg法人向けのソリューションでもスマートフォンに関連する動きが続いている。エス・アンド・アイは、スマートフォンを企業の内線電話として利用できるようにするアプリケーション「uniConnectダイヤラー」をアップデートし、Android 2.2端末からの利用に対応したと発表した。uniConnectダイヤラーは、企業に設置したSIPサーバーである「CommuniGate Pro」と連携するダイヤラーアプリで、企業の電話番号による発信が可能になる。Android 2.2対応により、iPhoneを含む5機種で利用できるようになった(関連記事:S&I、スマートフォンを内線利用できる「uniConnectダイヤラー」をAndroid 2.2に対応)。

ネットスターとYahoo! JAPANは、iPadおよびiPhoneで利用できるアクセス制限付きのブラウザー「NetSTAR ビジネスブラウザ powered by Yahoo! JAPAN」(以下、ビジネスブラウザ)を共同で開発し、iPad版を12月15日から、iPhone版を2011年1月中に提供する。ビジネスブラウザは、法人向けのブラウザーで、システム管理者が指定するWebサイトへのアクセス制限機能を備える。iPad/iPhone向けのアクセス制限付きブラウザーは国内では初めてという(関連記事:ネットスター、アクセス制限付きのiPad/iPhone用法人向けブラウザー)。

アクセス制限に関しては、総務省がアップルに質問状を送ったという報道もあった。これは、iPhoneが18歳未満に対して義務付けられているフィルタリング機能を搭載しないまま販売されていることに対してのもの。報道によれば、すでにアップルには担当者からの問い合わせがあったが、これに明確な返答が得られないことから書面による質問状を送ったという。

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データ通信はキャンペーンで活性化狙う

料金や新しいサービスへの展開も進む。まず、データ通信サービスのユーザーに向けた、キャンペーンの期間延長や新設の話題から。ソフトバンクモバイルは「データ通信ボーナスパック」料金割引キャンペーンの第3弾を実施すると発表した。対象は2011年1月1日〜5月31日に新規申し込みをしたユーザーで、既存キャンペーンの実質的な延長に相当する。NTTドコモは、「定額データプラン スタンダード バリュー」の割引キャンペーンの期間を2010年12月31日から2011年4月30日までの申し込みに延長した。日本通信は、同社のモバイルWi-Fiルーター「b-mobileWiFi」を月額換算で1655円の定額で使える「限定Happyパッケージ」を、7777台限定で提供する(関連記事:データ通信料金の割引キャンペーン、期間延長や新規登場が相次ぐ)。

201012201000-3.jpgNTT西日本は、同社の「フレッツ光」契約者向けに、モバイルWi-Fiルーター「光ポータブル」のレンタル提供を開始する。利用料金は月額315円。NTT東日本がすでに提供しているサービスをNTT西日本エリアでも利用できるようになる(関連記事:NTT西日本がSIMロックフリーの「光ポータブル」をレンタル開始)。

まだ数では圧倒的なフィーチャーフォンに向けたサービスにも新顔が登場する。KDDIとグルーポン・ジャパンは、共同購入型のクーポンサービスで業務提携する。これにより、au携帯電話のインターネット接続サービス「EZweb」の公式サイトに「グルーポンモバイル」を開設。さらに、auのポータルサイト「au one」に、クーポン専用のEZweb向けのポータル「au one クーポン」を設け、利用の拡大を狙う(関連記事:グルーポン情報をau携帯電話から入手できる「au one クーポン」を開始)。

jig.jpは、携帯電話でパソコン向けのWebサイトを閲覧できる「jigブラウザ10」の提供を開始したと発表した。jigブラウザ10は、従来提供していたjigブラウザ9の後継サービスに当たる。機能強化点として、JavaScript対応を強化してWebサイトの再現性を高めることに加え、使い勝手や高速性への対応を挙げている(関連記事:JavaScriptへの対応を強化、PCサイトの再現性を高めた「jigブラウザ10」)。

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プラットフォームビジネスが加速

新サービス提供や国際展開のためのプラットフォームをめぐる動きもあった。

グリーは、同社が仕様を公開しているスマートフォン用プラットフォーム「GREE Platform for smartphone」に、171社がソーシャルアプリの開発パートナーとして参加すると発表した。グリーは12月6日に仕様を公開し、これに賛同した企業が171社に上った(関連記事:グリーのスマートフォン用アプリプラットフォーム、171社がアプリを提供)。

201012201000-4.jpgKDDIは、携帯電話などを使ったグローバルな金融サービスに進出する。全世界の通信キャリアに向けたグローバル送金・決済プラットフォーム事業を進めるため、金融ソリューションを手がける米Microfinance International(MFIC)と提携したのだ。手始めに2011年1月から米国で金融サービスを開始する(関連記事:KDDI、携帯電話によるグローバルな金融サービス事業に参入)。

また、音楽配信事業を手がける台湾のKKBOKの株式を取得することもKDDIからアナウンスがあった。台湾および香港で音楽コンテンツを配信するKKBOKを連結子会社として、ノウハウの活用やKDDIグループのコンテンツ事業の中華圏への拡大につなげたい考えだ(関連記事:KDDI、台湾の音楽配信事業者を子会社化、中華圏でのサービスの足がかりに)。

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