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ロケーション・ベース・セーフティのTruePosition

2011.01.17

Updated by WirelessWire News編集部 on January 17, 2011, 12:00 pm JST

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【会社名】TruePosition, Inc.
【所在地】米国ペンシルバニア州(1000 Chesterbrook Blvd.Berwyn, PA 19312 USA)
【URL】http://www.trueposition.com/

TruePosition社は、GPSを含め複数の測位方式を組み合わせて携帯電話機の位置を高精度で通知するプラットフォームを提供する位置情報提供サービスの大手で、ケーブルテレビ大手Comcastを有するリバティ・メディア・コーポレーションの子会社である。

位置情報は衛星を使うGPSが広く知られているが、電力を消費することと、地下や屋内など上空が開けていない場所では使えないという欠点もある。携帯電話機が着信に備えて常に受信している基地局のセルのID(CID)ならば、携帯の電波さえ入ればトンネル内でも利用できるが、セル(基地局の電波の届く範囲)は比較的広く、場所の測位という点では精度が粗い。そのため、複数の基地局からの電波強度や基地局までの電波到達時間を比較したり、三角測量の要領で制精度を上げる工夫がなされている。日本でも2007年から携帯キャリアが緊急通報(110番、119番など)時に携帯電話機(移動機)の位置情報(GPSまたは基地局情報)を警察や消防に伝えている。

TruePosition社は、米国における同種の規制(E-9-1-1)に応え、緊急通話の位置情報を緊急通信受信センター(Public Safety Answering Point、PSAP)に通知するサービスを運用中。こうした市民の安全のほか、重要な社会基盤への侵入検知、犯罪歴のある人物のトラッキング、国境警備の効率化などで、国家安全保障にも貢献しているとのことだ。個人向けには高齢者の位置情報通知や、車両やペットの位置情報提供を行っている。

基地局までの携帯電話機からの電波到達時間を測位に使うためには基地局側の改造を要するので、モバイルキャリアとの連携が必須となる。日本の「ココセコム」よりも一歩踏み込んだ「通信キャリア以外の位置情報提供サービス」となっているようだ。

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