Web&モバイル・イベント・プラットフォームのZerista
2011.02.10
Updated by WirelessWire News編集部 on February 10, 2011, 16:20 pm JST
2011.02.10
Updated by WirelessWire News編集部 on February 10, 2011, 16:20 pm JST
【企業名】Zerista
【所在地】アメリカ コロラド州Denver(3463 Blake Street, Suite 200, Denver, Colorado 80205)
【URL】http://zerista.com
2008年設立のZeristaは、プライベートなソーシャルメディアや大手のソーシャルメディア(FacebookやTwitter)などを組み合わせて、イベントを盛り上げるためのプラットフォームを提供している。2010年3月に米カリフォルニア州Palm Desertで開催されたDEMO 2010で注目を集めている。Mobile World Congress 2011でも、Zeristaのプラットフォームを利用して出展企業の情報を参加者に伝えているという。
同社プラットフォームはいわゆるフリーミアムで、250名までのグループは無料(Zerista Free)を利用でき、それ以上の規模では有償版(Zerista PRO)を使うことになる。「イベント」には、例えば国際見本市や企業主催のイベント、あるいは個人の結婚パーティーのような準備から実施までが比較的短期間のものから、スポーツチームのファンクラブのような長期間に渡るものまで、参加人数も数十人から数万人までと幅広く対応している。すでにイベント数で100以上、参加者数では10万人以上に同社システムが使われているそうだ。
提供機能は、ニュースフィード、チャット、メッセージングなどのコミュニケーションや、参加者名簿やプロフィール、登録システム、検索機能などのネットワーキング、スケジュール、地図、会場内の案内図などで、既存のソーシャルメディアとのインテグレーションが基本機能として取り入れられている。Facebook、Twitter、Foursquareを簡単にマッシュアップでき、しかもクローズドなメンバー間のコミュニケーション機能も提供できるとのこと。イベントの主催者側は、大手ソーシャルメディアと連動するサイトを簡単に作ることができる。
米国では、結婚の贈り物は新郎新婦が「欲しい物リスト(wish list)」を公開し、贈る側が早い者勝ちで選ぶというスタイル(ウェディング・リスト)があり、欲しくないものは受け取らずに済むらしい。贈り物の値段まで受け手にはっきり分かるので、日本ではこうしたスタイルが普及するかどうか疑問だが、結婚披露パーティーが旧友再会の場であることは日本でもアメリカでも同様のようで、ソーシャルネットワーク活性化のきっかけとしては有望にも思われる。
Zerista社のイベント・プラットフォームというものは、企業が有償版を使うだけでなく、個人がこのプラットフォームを使いたくなるような土壌が米国には存在するのかもしれない。
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