マカフィーは2011年3月11日、ビジネスやプライベート、電子商取引などで使用するモバイル端末を安全に利用できるようにするモバイルセキュリティ製品のラインアップを発表した。コンシューマ向けからエンタープライズ向けに、デバイスの紛失、データ盗難、マルウェアに対するセキュリティを提供する。

スマートフォンは急速に普及している。マカフィーでは、データが保護された状態で安心して自分の端末をビジネス利用したい個人ユーザーと、生産性向上のために適切に管理されたスマートフォンをエンドユーザーに提供したいと考える企業ユーザーの双方に対して、それぞれに適したモバイルセキュリティ製品を用意するとしている。2010年にマカフィーが買収した、企業向けモバイル管理ソリューションのTrust Digitalと、個人向けモバイルセキュリティサービスのtenCubeの2社の技術を引き継いで、製品ラインアップを提供する。

個人向けには、「McAfee VirusScan Mobile」と「McAfee WaveSecure」を提供する。McAfee VirusScan Mobileは、ファイル、メール、ダウンロードや添付ファイルのスキャンとクリーニングを自動的に行うソフト。Android端末向けに「McAfee VirusScan Mobile for Android」を開発し、日本市場では2010年12月に提供を初めている。

McAfee WaveSecureは、端末紛失の際のセキュリティ対策を提供する。アラームと位置情報追跡機能で端末を捜索したり、リモートロックやデータ消去機能でデータの不正利用を防ぐ。英語版のダウンロード販売を行っており、価格は1ライセンス19.90ドル（年間契約）。WaveSecureの日本語版は提供を計画中である。

▼McAfee WaveSecure

エンタープライズ向けには「McAfee Enterprise Mobility Management」を用意する。複数のプラットフォームに対応した管理ソリューション。iPhone、Android、Web OS、Windows Mobile、Symbianなどに対応する。ポリシーの作成から、端末の状態監視など、エンタープライズ用途で必要な管理機能を提供する。2011年春より提供を開始する予定だ。

【報道発表資料】
・マカフィー、業界で最も包括的なモバイルセキュリティ製品ポートフォリオを発表