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サムスン、Galaxyスマートフォンの製品ラインを拡充 - 4機種の新モデルを発表

2011.08.26

Updated by WirelessWire News編集部 on August 26, 2011, 11:07 am JST

サムスン(Samsung)は24日、同社のスマートフォン「Galaxy」シリーズの新モデル4機種を発表した。この市場で同社と首位を争うアップル(Apple)が「低価格版iPhone 4」の投入を予定しているとされるなか、新興市場をターゲットにしたメーカー各社の争いが激化しそうだ。

サムスンが24日に発表したのは「Galaxy W」「Galaxy M Pro」「Galaxy Y Pro」「Galaxy Y」の4機種で、いずれもAndroid OS (ver. 2.3)を搭載するものとなるという。

また今回サムスンはスマートフォン製品ラインの新たにカテゴリ分けを明らかにしている。同社では、すでに大きな知名度を得ている「Galaxy S("Super Smart")」シリーズをフラッグシップ・ラインとし、以下プレミアム・ラインの「R (Royal)」、ハイエンドの「W (Wonder)」、ミッドレベルの「M (Magical)」、エントリーレベルの「Y (Young)」の順で、価格帯や機能別に5つにカテゴリを設定。さらに、それぞれのカテゴリーのなかに「Plus」(ハイグレード機種)、QWERTYキーボード搭載の「Pro」、4G対応の「LTE」の3つのサブカテゴリーを設けるという。なお、今回発表された新モデルは9月2日から7日までドイツのベルリンで行われるコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2011」で公開されるという。

低価格帯のスマートフォンに関しては、中国やインドをはじめとする新興市場を中心に今後ますます需要が拡大すると期待され、このところスマートフォン・メーカー各社がいっせいに力を入れてきている分野。サムスンは24日に明らかにしたスマートフォン市場についての見通しのなかで、200ドル以下の価格帯のモデルが出荷台数全体に占める割合は、2010年の16%から2015年には50%以上に達するとし、同社ではこの価格帯でさらなるシェア拡大を狙っていくと述べたという。

現在低価格帯のスマートフォン市場では、ノキア(Nokia)とサムスンの2社が優勢だが、最近では中国のZTEやファーウェイ(Hueawei)なども存在感を高めつつある。ちなみに、ZTEの今年上半期の携帯端末集荷台数は約3500万台、またファーウェイのそれは前年比40%増の約7200万台となっている(いずれもスマートフォンのほかタブレットも含む数字)。ただし、この価格帯の製品は、端末1台あたりの利益も少ないため、「一握りの上位メーカーしか生き残れない」とするアナリストの見方もあるという。

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[出典:TNW]

【参照情報】
Nokia, Samsung join Apple in cheap smartphones push - Reuters
Samsung unveils four new Galaxy smartphones, debuts new naming policy - TNW
It's time Samsung expanded the Galaxy smartphone line - GigaOM
Huawei unwraps Android-based Vision smartphone, plans handset push - Fierce Wireless
ZTE shipped 35M handsets in the first half of the year - Fierce Wireless
アップル、「廉価版iPhone」製造を開始 - 中国などの新興市場向けに(Reuters報道)
「2015には世界トップ3に」 - ファーウェイ、Androidスマートフォン「Vision」とクラウドサービス発表
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