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デル(Dell)が米国時間12日、ストレージ大手のEMCを買収することで同社と合意に達した。買収額は約670億ドルで、テクノロジー業界では過去最大の企業買収となる。

Bloombergによれば、デルはEMC株主に対し、一株あたり24ドル5セントを現金で支払うほか、EMC傘下のソフトウェアメーカーであるヴイエムウェア(VMWare)のトラッキングストック(ひと株9ドル10セント相当)を発行する。また同媒体の情報筋によれば、デルは今回の買収で、既存の負債110億ドルに加え、新たに400億ドル以上の借入を行うことになるという。

買収資金の出所について、Bloombergでは、デルのマイケル・デル(Michael Dell)CEOの個人資産を管理するMSD Partners、PEファンド大手のシルバーレイク・パートナーズ(Silver Lake Partners)、シンガポール政府の投資部門であるテマセク(Temasek Holdings)の3者の名前があげられている。なお、新会社のCEOにはマイケル・デル氏が就任する予定だという。

WSJでは、今回の買収により、デルがコンピュータ類に加えてストレージやネットワーキングに必要な機器を一括提供できるようになるとのメリットを指摘。そのいっぽうで、事業統合には「大きな混乱が伴い、かなりの時間を要する」とするスティーブ・ヘロッド(Herrod)VMウェア元CTOの発言も紹介されている。

EMCはこのところ株価の低迷が続いており、昨年には同社株式の約2%を保有するエリオット・マネジメント(Elliott Management Corp.)というヘッジファンドから、傘下のヴイエムウェア(VMware)を切り離すよう求められていたという。WSJによると、EMCは仮想化ソフトウェアで知られるヴイエムウェアの株式の80%を保有(ヴイエムウェアの時価総額は約340億ドル程)。またEMC傘下にはピヴォタル(Pivotal)やRSAなど別会社として運営されている事業もあるが、その所有形態に対する批判もエリオット・マネジメントから出されていたという。

デルは、ヘッジファンドのシルバーレイクと組んで2013年に上場廃止(非公開化)し、それ以来法人向けのソシューションビジネスに軸足をシフトしてきている。

【参照情報】
Dell to Buy EMC in Deal Worth About $67 Billion - Bloomberg
Dell to Buy EMC for $67 Billion - WSJ
Dell to Buy EMC for $65 Billion, a Record Takeover in Technology - NYTimes

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