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[2011年第37週]法人満足度はドコモ、Xperia PLAY発進、acroとEVO WiMAXがEZwebのメールに対応

2011.09.20

Updated by Naohisa Iwamoto on September 20, 2011, 10:30 am JST

9月半ばに差し掛かった第37週。残暑が厳しい中で、法人向け携帯電話の満足度の調査結果が発表された。首位はNTTドコモだった。

冒頭の結果は、J.D. パワー アジア・パシフィック(以下J.D. パワー)の「2011年 日本法人向け携帯電話・PHSサービス顧客満足度調査」によるもの。NTTドコモが3年連続1位を獲得した。2位はKDDI(au)で、上位2社の満足度が高まり、下位2社との差が拡がる傾向にあるという。また、スマートフォンは19%の企業が導入しているという結果が得られた(関連記事:法人向け携帯電話、満足度はドコモが3年連続で1位、スマホは約2割が導入済み)。

ソニーグループが示す存在感

201109201030-1.jpgNTTドコモは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia PLAY SO-01D」を開発した。ゲームキーパッドを搭載したスマートフォンで、PlayStation Storeから初代「プレイステーション」など向けの名作ゲームをダウンロードして楽しめる。発売は2011年10月〜11月を予定しており、10月中旬以降に全国のドコモショップで事前予約を受け付ける(関連記事:PlayStation Certifiedのスマートフォン「Xperia PLAY」がドコモから発売)。

ソニーグループのゲーム機を手始めに、データ通信専用プランをNTTドコモが提供する。プリペイド式の料金プランで、「プリペイドデータプラン 20h」と「プリペイドデータプラン 100h」の2種類。12月17日に発売予定のソニー・コンピュータエンタテインメントの「PlayStation Vita」から対応を始める(関連記事:NTTドコモ、PlayStation Vitaで使えるプリペイドのデータ通信プラン)。

ソニーはウォークマンのフラッグシップモデルとして、AndroidをOSに採用した「Zシリーズ」を発表した。音楽プレーヤーとして以外にもAndroidアプリを楽しむといった利用法がある。ハードウエアとしては、OSにAndroid 2.3、CPUにNVIDIA Tegra2(デュアルコア1GHz)、ディスプレイは4.3インチ(480×800ドット)液晶を搭載する。IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth Ver 2.1+EDRの通信機能を備え、3G通信機能こそないが、それ以外は最新スマートフォンと同等のスペックを誇る(関連記事:ウォークマンもAndroidを搭載、ソニーのウォークマン「Zシリーズ」)。

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サービスの充実を図るキャリアー

201109201030-2.jpgキャリアーのサービスでもいくつかのニュースがあった。まずKDDIのEメールの話題。Androidスマートフォン向けに新しいEメールアプリを提供する。「〜@ezweb.ne.jp」のアドレスのメールに対応するもので、「Xperia acro」と「htc EVO WiMAX」の2機種のソフトウエアアップデートで提供する。これら2機種は、「〜@ezweb.ne.jp」アドレスのEメールにこれまで対応しておらず、早期の対応が求められていた。今後、対応機種を拡大していくという(関連記事:KDDI、Xperia acroとhtc EVO WiMAXに「〜@ezweb.ne.jp」対応のEメールアプリ)。

ソフトバンクモバイルは、携帯電話のGPSなどの位置情報を利用してグルメ、ホテル、美容などさまざまなジャンルの店舗情報を検索できるサービス「ソフトバンク タウンナビ」を開始する。ソフトバンク3G携帯電話、iPhone、SoftBankスマートフォンが対象。情報料は無料である(関連記事:ソフトバンク、位置情報を利用した店舗情報検索サービスを開始)。

エリア拡充のニュースもあった。UQコミュニケーションズは、UQ WiMAXサービスの利用可能エリアに国内の11空港を追加したことを発表した。この追加によりUQ WiMAXサービスは、合計19の空港で利用できるようになった。また、Wi-Fiを利用した無料のオプションサービス「UQ Wi-Fi」が利用できる空港を合わせると、合計26の空港でUQのサービスを利用できる(関連記事:UQ WiMAX、小松、那覇など11空港で利用可能に)。

インターナショナルに羽ばたく

NTT DOCOMO USA(ドコモUSA)は、米国で提供している日本人向け携帯電話サービス「DOCOMO USA Wireless」で初めてのスマートフォンとなる「Nexus S」を10月上旬に販売する。日本人が安心して携帯電話を使えるように提供しているサービスで、スマートフォンの提供により利用の幅が拡がる。同時に、データ通信用料金プラン「データ500」も提供する(関連記事:ドコモUSA、米国の邦人向けサービスで10月上旬に「Nexus S」を提供)。

201109201030-3.jpg海外へ渡航する機上の時間も無駄にしないのが優秀なビジネスパーソンかもしれない。日本航空(JAL)は、2012年夏にJAL国際線で、機内高速インターネット接続サービスを開始する。日本-ヨーロッパ間および日本-アメリカ間の便より開始し、対象路線を順次拡大する。装着機材はボーイング777型機で、衛星経由でインターネットに接続する。利用料金は未定(関連記事:JAL、2012年夏より国際線で機内LANサービスを開始)。

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「みちびき」で測位の実験、ARのクラウドサービス

201109201030-4.jpgこのほか、第37週のニュースをいくつかピックアップする。ソフトバンクモバイルとオホーツク管内の市町村などは共同で、JAXAの準天頂衛星「みちびき」を使った屋内外の測位実験を行うと発表した。2011年10月14日〜17日に、北海道網走市にある博物館「網走監獄」で実施する。実験は、位置情報を活用したスマートフォン向けのサービスなどを促進するための基礎となる。屋内で位置測位が可能な機器とみちびきの測位情報を連携させて、屋内外でのシームレスな測位を実証する(関連記事:JAXAの測位衛星「みちびき」による屋内外測位実験をオホーツクで実施)。

AR(仮想現実)サービスを手軽に導入できるクラウド型のサービスの発表もあった。NTTコムウェアの「SmartCloud イメージベースAR」で、スマートフォンで撮影した写真が動きだす効果をもたらすARサービスを、企業などが手軽に導入できるようになる(関連記事:NTTコムウェア、クラウド型のスマートフォン向けARサービスを提供)。

東日本大震災から半年が経過した。その間にも台風12号などで大きな災害が相次いでいる。そうした中でソフトバンクモバイルは、国や地方自治体が災害発生時などの緊急情報を携帯電話に配信できる「災害・避難情報」を2012年2月以降に提供する。対象エリアにいる携帯電話ユーザーに無料で情報を配信する。災害・避難情報は、NTTドコモがすでに提供しており、2011年7月から利用する国や地方自治体にかかる費用を無料に改めた。KDDIは2011年6月15日に同サービスの提供を発表、2012年春以降の提供を目指している(関連記事:ソフトバンク、国や自治体の「災害・避難情報」を2012年2月以降に配信)。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。