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中国アリババ、独自モバイルOSの英語版をリリースへ - 海外市場展開を視野に(Reuters報道)

2011.09.12

Updated by WirelessWire News編集部 on September 12, 2011, 09:25 am UTC

7月下旬に独自開発のモバイルOS「Ailyun OS」を発表した中国のアリババ(Alibaba)が、同OSの英語版を今月中にもリリースする見込みだとReutersが米国時間9日に報じた。

この計画は、アリババが中国杭州で行った記者発表会のなかで明らかにしたもので、すでに発売された端末も英語版OSへのアップグレードが可能だという。同社はさらに今後2か月以内に同OSを搭載するタブレット端末も発売するという。

また、Aiyun OSを開発したアリババ・クラウド・コンピューティング(Alibaba Cloud Computing)を統括するワン・ジアン(Wang Jian)氏によれば、同社は現在複数の大手端末メーカーとライセンス契約に関する交渉を進めているという。

中国最大手のeコマース・プロバイダーとして知られるアリババは、今後大きな成長が期待できるモバイル・ハードウェア事業にも参入しており、7月には前述のAilyun OSの中国語版、ならびに同OSを搭載した最初のスマートフォンを発売していた。なお、この端末は同社と天宇朗通(Beijing Tianyu Communication Equipment)とが共同開発したもの。

Aliyun OSは、JavaScriptとHTML5で書かれたウェブアプリのほか、Android向けのアプリも動かすことができ、電子メールやウェブ検索、テキストメッセージング、画像の保存といったサービスは、その多くがウェブ側(クラウド上)で処理される仕組みとなっている。またこのために同社は「AliCloud」というウェブストレージサービスを用意し、同OS搭載端末1台につき100GBのストレージスペースを提供している。

現在のところ、同OSを搭載する端末は中国国内のみで販売されているが、アリババでは今後グローバル市場への展開も見据えて英語版をリリースする予定だという。

中国市場のモバイルOSは、これまでノキア(Nokia)が大部分のシェアを占めてきたが、同社は今年第2四半期(4-6月期)にはシェアを34%(前年同期比)も減少させるなどその勢いを失いつつある。それに対し、アップル(Apple)の「iPhone」やさまざまな端末メーカーがつくるAndroidスマートフォンに人気が集まるなど、今年に入ってプレーヤー間の力関係に大きな変化が生じている。

【参照情報】
Alibaba to release English mobile OS this month: executive - Reuters
Alibaba launching English mobile OS this month, report says - CNET
中国アリババ、独自開発のモバイルOS「Aliyun OS」を発表 - 搭載端末第1弾は今月発売に
中国バイドゥもモバイルプラットフォームを発表 - 独自OS開発の可能性も示唆

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