WirelessWire News Technology to implement the future

by Category

アップル、特別イベントを開催 - 「iPhone 4S」「iOS 5」などを発表

2011.10.05

Updated by WirelessWire News編集部 on October 5, 2011, 06:59 am JST

アップル(Apple)は米国時間4日、同社本社(カリフォルニア州クパティーノ)で特別イベントを開催し、待望のスマートフォン新機種となる「iPhone 4S」や、6月の開発者向けイベント「WWDC」で御披露目していた「iOS 5」、さらに「iCloud」などの新サービスを発表した。

201110050700.png

価格、発売日など

iPhone 4Sはまず日本、米、豪、カナダ、仏、独、英の各市場で14日に発売され、これに先立つ7日から先行予約受付開始となっている。またその後、欧州のその他の各国やメキシコなどあわせて22カ国で、10月末までに販売が開始されるという。

iPhone 4Sについては、従来と同じくブラックとホワイトの2色が用意され、それぞれにメモリー容量16GB(199ドル)、同32GB(299ドル)、そして新たに追加される同64GB(399ドル)の3モデルが投入される。また、現行モデルのiPhone 4(メモリー容量8GB)は99ドル、iPhone 3GSは無料(いずれも携帯通信キャリアとの2年契約が条件)で提供される。

iPhone 4Sの取り扱いキャリアについては、米では従来からのAT&T、ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)に加え、新たにスプリント・ネクステル(Sprint Nextel)でも販売されることが正式に発表された。同様に、日本でも新たにKDDI(au)が取り扱いを始めるとの情報がアップルのウェブサイトに掲載されている。

なお、iOS 5については12日にリリース予定となっている。

iPhone 4S

発表前にいくつかの異なる可能性が浮上していた新型iPhoneについては、結局1機種のみの発表となった。iPhone 4Sは、現行モデルを踏襲する形状で、ハードウェアの仕様については、新たに「A5」デュアルコア・プロセッサ、800万画素の内蔵カメラ(1080pのHD動画撮影が可能/ノイズ・リダクション機能、画像安定機能付き)、CDMA/GSMのデュアルモード通信機能(HSDPA+にも対応/通信速度は最大で14.4Mbps)など、ほぼ予想通りの内容となっており、とくにグラフィックの性能が従来比7倍に向上、またバッテリー駆動時間も3G通話で8時間/ビデオ再生で10時間になるなど、全般に内容の改善が目立つ印象。

いっぽう、ソフトウェアに関しては、デフォルトでiOS 5が搭載され、事前に話題となっていた「アシスタント」機能(Siriの技術をベースにした、音声操作を可能にするもの)が新たに発表・搭載される。また、6月のWWDCで披露されていた「iMessages」「Notification Center」「iCloud」などの新アプリ/サービスや、Twitterとの統合なども実現されているという。

iCloudについてはサービス提供開始が12日で、その一部となる楽曲同期機能「iTunes Match」は米市場で10末までに開始される予定。

なお、Siriのアシスタント機能については、事前にWolfram AlphaのほかWikipediaの検索・情報取得も可能になるという。

【参照情報】
Apple Launches iPhone 4S, iOS 5 & iCloud - Apple
Apple announces iPhone 4S: Same design, GSM/CDMA, A5 chip, 7x faster graphics, 8MP, 1080p Video - TNW
Apple announces voice activated Siri assistant feature for iOS 5, integrates Wolfram Alpha and Wikipedia - TNW
iCloud launches October 12, iTunes Match end of October in the U.S., Find My Friends announced - 9to5 Mac
アップル、「iPhone 4S」を発表 - 日本ではソフトバンクとKDDIの2社から
「iPhone 4S」「iPhone 5」... - 新機種発表を控え、未確認情報が交錯(編集担当メモ)
iPhone 3000万台超購入を確約 - スプリントが200億ドルを賭けた一発逆転の大勝負(WSJ報道)

音声認識技術を利用した「アシスタント」機能に関する記事はこちら

昨年アップルがシリ(Siri)という新興企業を買収して以来、搭載の可能性が話題になっていた。

iPhone 5の目玉機能か - 新たな音声コマンド「アシスタント」が話題に (編集担当メモ)

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら