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Androidタブレット、4分の1まで市場シェア増加 - 7-9月期(米調査会社)

2011.10.24

Updated by WirelessWire News編集部 on October 24, 2011, 14:21 pm JST

米市場調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)が21日、第3四半期のタブレット端末市場に関するレポートを発表した。同レポートによると、グーグル(Google)のAndroid OSを搭載する製品の出荷台数はあわせて450万台に達し、前年同期比2.8倍になったことから、全体に占めるシェアも26.9%まで増加したという(前年同期のシェアは2.3%)。

いっぽう、1112万台を売り上げたアップル(Apple)「iPad」のシェアは約67%となり前年同期の96%から大きく後退。さらに9月末に9月末にアマゾン(Amazon)が発表した「Kindle Fire」が他のAndroidタブレットに比べてほぼ半値となる199ドルで売り出されることから、ストラテジー・アナリティクスではAndroidタブレットのさらなるシェア増加を予想している。

同レポートによると、第3四半期のタブレット出荷台数は合計で1670万台と、前年同期の440万台から3倍以上に増加。またAndroid陣営では、サムスン(Samsung)の「Galaxy Tab」シリーズが市場全体の約9%を占めたという。

このレポートについて採り上げたGigaOMでは、アップルが販売実数を公表しているのに対し、Android陣営では出荷と販売の定義がまちまちである点や、サムスンなど一部のメーカーでは具体的な数字の公表を差し控えていること、さらに一部の製品ではスマートフォン向けに開発されたver. 2xが搭載されていることなどから、単純な台数比較は意味を持たないと指摘。その上で、グーグルが公表している数字 -- スマートフォンも含めたAndroid端末の登録台数累計が約1億9000万台、そしてHoneycomb OSで動作する端末の割合が全体の1.8%であることを元に、実際にiPadの競合となり得るAndroidタブレットの実売数は350万台程度ではないかと推定している。

ただし、11月に発売予定のKindle Fireに関しては、ハードウェアの戦略的な価格設定以外にも、アマゾンが手がける豊富なコンテンツがすでに揃っていることなどから、当初3ヶ月で最大500万台の販売するとの予想も出されており、これが予想通りの売上を記録するようであれば、Android端末の数がいっきに倍増する可能性も浮上している。

【参照情報】
Android Tablets Gained on IPad in Third Quarter -
1 in 4 tablets from last quarter run on Android? Hmmm.....
Android tablets gain market share during Q3, still trail iPad in enterprise
アップル、2011年7-9月期決算 - iPhone買え控えが響き、アナリスト予想に届かず
アマゾン、Androidタブレット「Kindle Fire」をついに発表 - 199ドルで11月発売
アマゾンのタブレット端末、「3ヶ月で500万台販売の可能性」(米フォレスター予測)

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