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国内のモバイルデータトラフィックは1年間で2.2倍に 1加入者あたり月間トラフィックは479MB

2012.03.20

Updated by Asako Itagaki on March 20, 2012, 13:28 pm JST

総務省は「我が国の移動通信トラヒックの現状(平成23年12月分)」を発表した。2011年12月の月間平均モバイルデータトラフィック(上り・下りの合計、以下同じ)は、1年前と比べて2.2倍と急増していることが明らかになった。

2011年12月の調査結果によると、月間平均トラフィック量は181.3Gbpsとなり、1年前(82.2Gbps)の2.21倍となった。月間の延べトラフィック量は60,683TB。1加入者あたりの月間平均トラフィック量は1,430bps、1加入者あたりの月間延べトラフィック量は479MBとなった。1加入者あたり月間延べトラフィック量は1年前と比べて2.02倍となっている。

▼月間平均トラフィック量の推移(総務省「我が国の移動通信トラヒックの現状」集計データより作成)
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▼1加入者あたり月間延べトラフィック量の推移(総務省「我が国の移動通信トラヒックの現状」集計データより作成)
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トラフィック量増加のスピードは2011年以降加速しており、総務省ではその原因を「各社のスマートフォン利用者数の増加や、動画等の大容量コンテンツの利用増加等が主要因と推測される」としている。ちなみに、2011年3月末現在の携帯電話加入数全体に対するスマートフォン契約比率は8.8%と推定されており、2012年3月末には23.1%、2015年3月末には50.9%というペースで増えていくことが予測されている(関連記事:2015年度末のスマートフォン契約数は7,030万件で総契約数の57%)。今回発表された総務省のデータは、スマートフォン普及に伴う、通信事業者各社の「モバイルトラフィック爆発」への懸念を裏付けるものであるといえる。

また、時間帯別に見ると、平日は朝から夕方にかけ、昼休みに小さいピークを見せながら夕方にかけて徐々に増加する傾向があるのに対し、休日は朝から昼にかけて急速に増加した後、夕方にかけて微増する。また、平日・休日ともに夜間は20時頃からトラフィックが急増し、22時~24時台にピークとなる傾向が見られた。この傾向は、1年前と比べてもあまり変化がなかった。

この調査は、総務省が、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス、UQコミュニケーションズの5社の協力を得て、移動通信のトラフィック量(非音声)のデータを集計・分析したもので、2010年6月から3ヶ月おきに実施している。中継パケット交換機(ゲートウェイ単位)で上り・下り別に1時間単位のデータを1ヶ月間集積する。IMT-2000(LTE含む)のデータトラフィック、キャリア内で折り返してインターネット等に出ないトラフィック(iモード、携帯メール等)、フェムトセル基地局の携帯無線通信に係わるトラフィック、MVNOに係るトラフィックを含む。中継パケット交換機を経由しない音声通話トラフィック、第2世代携帯電話に係るトラフィックは含まない。

【参照情報】
情報通信統計データベース:分野別データ:通信:トラヒック(総務省)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。