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AT&T、ヘビーユーザーのデータ速度制限を緩和へ - 裁判敗訴を受けた動き

2012.03.02

Updated by WirelessWire News編集部 on March 2, 2012, 13:34 pm JST

AT&Tは先ごろ、同社の定額制データ通信プラン加入者から「利用量無制限をうたいながら、ヘビーユーザーに速度制限をかけるのはおかしい」として訴えられていた裁判で敗訴していたが、米国時間1日、この「速度制限」に関する基準を緩和することを明らかにした。

AT&Tは従来、一部のヘビーユーザーがトラフィックの大半を占めていることを踏まえ、こうした負担の不公平を是正するためとして、ユーザーのデータ利用量が一定の基準に達した時点で速度制限をかけ、翌月まで通信速度を抑えるという措置を講じていた。

今回発表された条件緩和により、3G(HSPA+)を利用しているユーザーはひと月あたり3GB、LTEサービスのユーザーは同5GBが制限措置実施の目安となる(これまでの一律2GB)。AT&Tはすでに従量制プランに移行しており、今回の条件変更で影響を受けるのは、過去に長期契約で定額制プランに申し込んだユーザーに限られる。

AT&Tは今回の発表で、この措置に対して上がっていた加入者の不満の声を抑えたい考えとみられる。

【参照情報】
AT&T relents on unlimited data throttling, increases cap to 3GB for HSPA+ and 5GB for LTE - The Verge
AT&T Eases Grip, Introduces Kinder, Gentler Throttling - AllThingsD
AT&T clears up when "unlimited" plans hit the brakes - GigaOM
$850 For Everyone? What Happens Next In The AT&T Throttling Case - paidContents

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