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米モバイル決済市場、大手小売連合も参戦か - ウォルマートやターゲットの名前も(WSJ報道)

2012.03.05

Updated by WirelessWire News編集部 on March 5, 2012, 10:28 am JST

グーグル(Google)やビザ(Visa)、米通信事業者の共同ベンチャーであるIsisなどが主導権争いを展開する米モバイル決済市場に、ウォルマート(Wal-Mart)やターゲット(Target)といった大手小売チェーンの作るグループが参入する準備を進めているという。Wall Street Journal(WSJ)が関係者の話として米国時間2日に報じた。

WSJ記事によると、この取り組みに参加する企業の具体名や、サービスの開始時期などの詳細は不明だが、巨大スーパー、ドラッグストア、自動販売機、ファーストフード・チェーンなどが名を連ねており、参加企業の年間売上を合わせると1兆3800億ドル規模に達する可能性もあるという。

米モバイル決済市場では、すでにグーグル(Google)の「Google Wallet」や、大手携帯通信事業者3社などが主体となって進める「Isis」などの競合他社が、それぞれサービス開始済み、または試験サービスの開始に向けた準備を進めている。

業界団体の試算によると、スマートフォンを利用してユーザーが商品購入を行うモバイル決済の市場規模は、2016年に6000億ドル超まで増加するという。

WSJ記事ではある関係者の話として、小売業者らが独自プラットフォームの開発に乗り出す理由について、先行するこれらのサービスのセキュリティやユーザープライバシーといった点に対する懸念があることを挙げている。いっぽう、この話題を採り上げたGigaOMでは、消費者のデータをめぐる主導権争いと分析。これまで、携帯通信関連業界や金融業界といった、小売業界以外のプレイヤーがこの市場の主導権を狙ってきたが、「小売ビジネスを知り尽くしている自分たちの手で、支払いや割引、顧客の囲い込みのプラットフォームを作りたいのだろう」と指摘している。

昨年夏にサービスを開始した「Google Wallet」は現在マスターカード(MasterCard)と提携し、メイシーズ(Macy's)をはじめとする約15万社の小売業者が対応している(WSJ記事)。ただし同サービスに対応したスマートフォンは、いまのところスプリント(Sprint)が取り扱っているサムスン製「Galaxy Nexus」に限られる。

いっぽうIsisはビザ、マスターカード(MasterCard)、アメリカンエキスプレス(Amex)といった主要クレジットカード会社と連携しており、今年中に試験サービスを開始する予定だという。

【参照情報】
Retailers Join Payment Chase - Wall Street Journal
Why retailers want to take the wheel on mobile payments - GigaOM
WalMart leads latest m-payments initiative - Rethink Wireless

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