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進む鉄道のエリア化--大阪市営地下鉄で携帯電話、札幌~新千歳空港でWiMAX

2012.04.23

Updated by Naohisa Iwamoto on April 23, 2012, 17:31 pm JST

鉄道利用者に向けて、携帯電話などのサービスエリア拡充が進んでいる。2012年4月23日には、大阪市営地下鉄の一部における携帯電話サービスの開始と、北海道旅客鉄道(JR北海道)の札幌~新千歳空港へのアクセス路線のWiMAXサービス提供の2件の発表があった。

大阪市営地下鉄における携帯電話サービス開始は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が発表したもの。大阪市営地下鉄 中央線の「本町駅~堺筋本町駅」区間での携帯電話サービスを4月25日始発から開始する。この区間では駅構内だけでなく、トンネル内でも携帯電話サービスが利用でき、Eメールやインターネット接続が可能になる。車内での通話はこれまで通りご遠慮いただきたいとのこと。

UQ コミュニケーションズは、JR北海道におけるWiMAXサービス提供を発表した。札幌~新千歳空港を結ぶ空港アクセス路線での利便性を高めるもの。まず、札幌駅と新千歳空港駅の屋内基地局設備を設定し、4月23日からサービスの提供を始めた。これにより、駅コンコースや地下ホームでWiMAXサービスが利用できるようになった。また、千歳線沿線の屋外エリアを整備し、札幌~新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」の列車内でWiMAXを利用できるようにした。トンネル区間など一部は対応外だが、南千歳~新千歳空港の間のトンネル区間については2012年度内に対策を施す予定である。

【報道発表資料】
大阪市営地下鉄中央線「本町駅~堺筋本町駅」駅間で携帯電話サービスを提供開始(NTTドコモ)
JR北海道でのWiMAXサービス提供について(UQコミュニケーションズ)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。