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ビデオ通話アプリ「Tango」開発元、クアルコムなどから4000万ドル調達

2012.04.20

Updated by WirelessWire News編集部 on April 20, 2012, 18:42 pm JST

クロスプラットフォームのモバイル端末向けビデオ通話アプリ「Tango」を提供するタンゴ(TangoMe)が、クアルコム・ベンチャーズ(Qualcomm Ventures)とアクセス インダストリーズ(Access Industries)の2社から4000万ドルを調達したことを明らかにした。

「Tango」アプリはiOS、Android、Windows Phone、それにPC向けの各バージョンが提供されており、登録ユーザー数は2010年のリリース時から約18ヶ月間で約4500万人まで増加。また過去30日以内に同アプリを使用したユーザーの割合は全体の44%で、うち10%は毎日利用しているという。なお、通話数はこの4ヶ月間でほぼ倍増。

iOS、Android、Windows Phoneの3つのプラットフォームに対応しているビデオ通話サービスはTangoのみで、マイクロソフト(Microsoft)が昨年買収した「Skype」でもWindows Phoneへの対応はこれから。

今回の資金調達は同社にとって3度目(シリーズC)にあたり、昨年調達した4200万ドルなどと合わせた累計調達額は1億ドル弱となる。なお同社にはすでに起業家・エンジェル投資家のアンディ・ベクトルシャイム(Andy Bechtolsheim)氏--サン・マイクロシステムズ、グラナイト・システムズ、アリスタ・ネットワークスなどの共同創業者--や複数の有力ベンチャーキャピタルが投資している。

タンゴのエリック・セトン(Eric Setton)氏(同社創業者で現在はCTOを務める)は、GigaOMに対し、同社が昨年末にリリースしたビデオメッセージの留守電機能や通話にアニメーションを追加できる機能などの有料サービスについて、すでに大量のユーザーがこれを利用していると述べている。とくに後者の機能については米国のユーザー(全体のほぼ半数を占める)に好評で、売上全体の8割を稼ぎ出しているという。

【参照情報】
With 45M total users, Tango raises another $40M - GigaOM
Tango Raises $40 Million to Vie With Skype in Video Calling - Bloomberg
Tango video chat gets $40M from Qualcomm and Access, scores 45M users in 18 months - VentureBeat

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