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【図・グラフ】マイクロソフトのモバイルOSシェア減少(編集担当メモ)

2012.04.24

Updated by WirelessWire News編集部 on April 24, 2012, 11:14 am JST

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[ReadWriteWeb]

読者諸兄にはあまり馴染みのない事柄だと思うが、ここしばらく米英のテクノロジー系ニュース媒体やメディアで人の移動が比較的目立っている。上記のグラフをつくったダン・フロマー(Dan Frommer)という編集者もそういう「移籍組」のひとりーー長く籍を置いていたBusiness Insiderというブログをしばらく前に離れ、自分のホームベースであるSplatFブログに根城を移したと思ったら、MMX SAY Mediaというメディア運営・広告配信会社ーーTypePadなどもここの持ち物ーーがReadWriteWeb(RWW)を買ったのを機に、その目玉となるテコ入れ要員として呼ばれ、現在ではもっぱらRWWを切り盛りしているようだ。

さて。そんなフロマーが書く記事の良い点は、その大半に綺麗な仕上げのグラフが付いているところ。いま一部で流行のインフォグラフィクスなどと違い、「主食」はあくまで文章(で表す自分の考え)だが、この主食に添えられたオカズのグラフがいいので、考えがより効果的に伝わるようになっていると思う。

さて。
上記グラフの付されたWindow Mobile/Phone OSのシェアに関する記事のなかで、フロマーは「マイクロソフトの(OSを積んだ)携帯電話機は、とくにノキアのLumiaシリーズが出てからはなかなかいいんだけれど、それでも十分ではない。いまの状況だと、iPhoneやAndroid端末と本気で競合するには、ライバルよりも『劇的にすぐれたもの』を出さなくてはならない」とか、そうはいいつつ「お金もあり、辛抱強くもあるマイクロソフトなら、長い目でみてうまくいく可能性もある」「成功しているXbox、今年出るWindows 8との組み合わせて、Windows Phoneがうまくいく可能性も残っている」「けれども、このシェアの低下ぐあいをみるかぎり、相当のものを出して消費者や通信キャリアの目に留まらないと、カムバックは難しそうだ」などと書いている。

とくに目新しいことを持ち出してくる書き手ではないが、ある程度の期間にわたる流れ(の変化)などをうまく整理する技量に長けているといった印象。今後も時々紹介していければと思っている。

【参照情報】
Microsoft's Mobile Comeback Is Looking Terrible - RWW

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