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メアリー・ミーカー氏の「Internet Trends」レポート最新版公開に(編集担当メモ)

2012.05.31

Updated by WirelessWire News編集部 on May 31, 2012, 08:59 am JST

昨日から始まったAllThingsD(ATD)主催のカンファレンス「D10」にメアリー・ミーカー(Mary Meeker)氏ーーモルガン・スタンレーで長くネットビジネス分野のアナリストを務めた後、現在はクライナー・パーキンス(Kleiner Perkins)に籍を置く人物ーーが登場、名物となった「Internet Trends」の最新版を発表している。なお、同氏が長年このレポート発表の場にしてきた秋の「Web 2.0 Conference」が今年は中止と発表されているので、今年はこれだけになるかもしれない。

KPCB Internet Trends 2012
[KPCB Internet Trends 2012]

たくさんのスライドを含むことでも有名なこの「Internet Trends」ーー2010年にはやくも「ソーシャル+モバイル+コマース」の流れに言及し、「2012年にはモバイル端末の出荷台数がPCのそれを上回る」などの洞察を共有ーーには、日本の事例を採り上げたものもよく含まれている(過去にはミクシー、楽天など)。この最新版でも「モバイル・マネタイぜーションの課題」という流れで、グリーとサイバーエージェント「アメーバ」のデータが示されている。

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[グリーに関するデータ - ATD]

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[アメーバに関するデータ - ATD]

広告ベースのマネタイズが難しいモバイル分野ーー米市場の例で、CPMがパソコン向け広告のCPMが3ドル50セントに対し、モバイル広告は75セントと5分の1強にすぎない、などの記述がATD記事にはみられるーで、ミーカー氏は「モバイルへの広告費シフトの流れには時間がかかる」とした上で、日本市場で見られたバーチャルグッズ販売などを柱としたマネタイズの可能性が米国でも今後1〜3年の間にパソコンのそれを上回る可能性があると述べたという。ただし、最近大きな注目を集めていた「コンプガチャ」などの問題に同氏が触れたかどうかは不明。

なお、グローバルなネットおよびモバイル市場の現状については、3Gユーザーの数が約11億人(加入件数)まで増加(増加率37%)したものの、携帯電話加入者全体のなかではまだ18%に過ぎないこと、パソコンもあわせたネットユーザー数は約23億人に達しているものの、前年から伸び率は8%になっていることなども報告されている。

【参照情報】
Mary Meeker Explains the Mobile Monetization Challenge - ATD
Mary Meeker's Annual Internet Trends Report - Digits (WSJ)
Mary Meeker's Legendary Internet Slide Deck: The D10 Highlights (Video) - ATD
トレンドはモバイルとグローバル化 - モルガンスタンレー看板アナリストが恒例のプレゼン

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