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グーグル、DoubleClickの広告配信プラットフォームを大幅刷新

2012.06.06

Updated by WirelessWire News編集部 on June 6, 2012, 10:14 am JST

グーグル(Google)は米国時間5日、広告出稿主向けの「DoubleClick Insights」イベントを開催し、新たな配信プラットフォームとなる「DoubleClick Digital Marketing」を発表した。

DoubleClickは、2007年にグーグルが31億ドルで買収した広告配信プラットフォーム。グーグルによると、今回新たに発表されたプラットフォームは、DoubleClickに関して「過去最大の刷新」だという。

グーグルの収益源であるインターネット広告の分野では、さまざまな広告配信システムが乱立。そのため、広告出稿主やマーケティング起業の担当者は、各媒体や広告配信プラットフォーム、広告ネットワークごとに広告配信の管理や結果の分析を行う必要があるが、グーグルはこうした状態を「CD、カセット、ラジオなどが混在していた90年代のオーディオシステム」に喩えている。

DoubleClickの公式ブログによると、新しい「DoubleClick Digital Marketing」は、出稿主などが広告出稿先を一元管理したり、複数の広告ネットワーク間を横断する形で効果を分析できるようにするためにグーグルが用意した「回答」だという。なお、これまでの「DoubleClick for Advertisers」は「 DoubleClick Digital Marketing Manager」に、また同社が2010年に買収した広告入札システム「 Invite Media」も「DoubleClick Bid Manager」にそれぞれ名称が変更されている

この話題にふれたForbes記事によると、オンライン・ディスプレイ広告の市場規模は世界全体でおよそ250億ドル、またオンライン広告市場全体(テキストベースの検索広告も含む)に占めるグーグルのシェアは約6割程度に上るという。なお、同記事では「今後数年のうちに、ディスプレイ広告の市場規模が2000億ドルに達する」とするグーグル幹部の見方も紹介されている。

グーグルのディスプレイ広告からの売上はすでに年間50億ドル(全体の1割)程度まで成長しているが、これは約15ヶ月前の時点のほぼ倍にあたる金額だという。

【参照情報】
Reimagining the future of buying and selling ads online - Google
Google announces its biggest overhaul of the DoubleClick platform to date - The Next Web
Google Makes Renewed Grab for the Rest of Online Advertising - Forbes

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