オリンピックがかなり危ない感じのイギリスです。
鉄板でダメだろうと言われているのが公共交通機関であります。なにせここは普段から電車は遅延、バスは来ない、デモ高い、券売機ぶっ壊れてるという状態なので、オリンピックで人が急に増えたって、対応できるわけないんです。
遅延の理由?あー電車がぶっ壊れるからです。だって線路は明治時代から使ってて一度も大規模改修したことないなんて当たり前の路線が沢山。
あとはバスがバス停を間違えてどっか行っちゃうとか、正面衝突するとか、運転手が寝坊とかです。
正面衝突は良くあります。激安高速バスが危ない?甘いです。実に甘い。
金曜日の夜はこんな感じです
「あーレッディースアンドジェントルメーン、大変申し訳ありませんが、電車が遅れています。今運転手を捜しておりますのでお待ちください」
ーーーー30分経過ーーーー
「あーレッディースアンドジェントルメーン、ウィーアーソーリイ。運転手がみつかりましたが今こちらへ向かっています」(理由は言わない。多分寝坊か飲み過ぎ)
ーーーー20分経過ーーーー
「あーレッディースアンドジェントルメーン、ウィーアーソーリイ。やはり運転手が足りませんでした。少々お待ちください」
泥酔したお嬢さん、電車の床でゲロ。寝転んでパンツ丸見え。ゲロに滑ったサラリーマン激怒するがこの人も酔っている。他の乗客、歌いながらハンバーガー食べて半分寝てる。
ーーー30分経過ーーーー
「あーレッディースアンドジェントルメーン、良いニュースです。運転手がみつかりました。ちなみに遅れた理由は電車の信号故障です」
ーーー15分後ーーー
「あーレッディースアンドジェントルメーン、この先の駅には停車しないことになりました」
ーーー30分後ーーー
意味不明な駅で停車。乗客。路上で寝る。終了
ロンドン交通局は「公共交通機関はどうせ機能しないけどこんな方法ならなんとかなるよ」という広報を熱心にやっております。
広報の一つとして、なぜかロンドン市長のボリスというおっさんが「地下鉄は混むから早く移動するか歩け」とがなり立てるアナウンスがガンガン流れております。
そしてどうせぶっ壊れて動かないから「歩け、自転車に乗れ、引き蘢れ」というチラシがあちこちに。駅では「歩け、自転車に乗れ、引き蘢れ」と書いた地図を配っております。
キャラが怖いです
馬で乗らない様にとの注意があります
こんな地図を配っています
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