大陸欧州もイギリスも相変わらず景気が悪いのですが、そんな中でも業績を伸ばしているベンチャーもあります。
景気が悪いので、休暇のコストを節約するためのサービスを提供する会社が伸びているのです。個人宅の短期賃貸を仲介するサイトであるHouseTripはこんな景気でも業績が伸びています。このサイトは、短期間自分の家や部屋を旅行者などに貸し出したい人がサイトに登録し、借りたい人との間を仲介します。休暇先でホテルを借りるより安い上、地元の人の様に暮らせるので大人気のサービスです。
実は私も何度かこういうサービスを使用して、休暇先ではアパートに滞在したことがあります。
このサイトがユニークな点は、貸し出す部屋や家は少々値段が高めなため、あえて登録者とソーシャルメディアをリンクさせていない所です。貸す方も借りる方もそこそこお金がある人々なので、プライバシーの取り扱いには慎重です。どこのサイトも最近はやたらとソーシャルメディアのアカウントとリンクさせる様になっていたりしますが、不快に思う人も少なくないでしょう。部屋や家を貸すことができれば良いのだから、ソーシャルメディアとリンクさせる必要もありませんね。
新しいサービスを立ち上げる場合は、ユーザーは本当にソーシャルメディアとのリンクを必要としているか、ソーシャルメディアを使う目的は何なのか、とじっくり考えてみるのも良いかもしれません。
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登録はこちらNTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。