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KDDI、冬モデル全10機種はLTE対応、8機種を11月2日に同時発売

2012.10.17

Updated by Naohisa Iwamoto on October 17, 2012, 20:57 pm JST

KDDIは2012年10月17日、2012年冬モデルの新製品を発表した。スマートフォンが9機種、タブレットが1機種の全10機種のラインアップで、すべて下り最大75Mbpsのau 4G LTEに対応する。さらに新製品のうち8機種を11月2日に一斉に発売することもアナウンスした。

発表会に登壇したKDDIの田中孝司社長は、「1月に発表したスマートパスポート構想が、ついに完結する。その最後のピースがau 4G LTEだ。LTEは確かに世界中でスタートしているが、KDDIにとっては単にサービスを始めるということではなく、"本気のネットワーク"であることをアピールしていきたい」と語る。

▼au 4G LTEの「3つの本気」を説明する田中孝司社長
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そのため、au 4G LTEには「auの3つの本気」があるという。1つは「エリアの広がり」。他社は一部エリアで75Mbpsだが、KDDIは日本全国で75Mbpsのサービスを提供し、実人口カバー率96%を来年の3月末までに達成する。「10月末時点で84%のエリアカバレッジを確保する垂直立ち上げを行い、11月の新機種発売時点でナンバーワンのエリアを提供する」(田中社長)。2つ目は「電波のつながり」。75MbpsのLTEサービスは、つながりやすい800MHz帯を使って全国で提供を始める。その上で、2013年以降には1.5GHz帯と2GHz帯を使って112.5Mbpsへの高速化を進める計画も示した。3つ目は「auのこだわり」。きめ細やかなエリア設計をするため「世界で初導入のピコセルを採用して、エリアの弱い部分をカバーする」(田中社長)ほか、LTEから3Gへのハンドオーバーで生じる通信の途切れをなくす「Optimized Handover」、電池の持ちに貢献する「CSフォールバック」(参考情報)などのこだわりで、ユーザーに納得のネットワークを提供する。

全機種LTE対応、テザリングもOK

冬モデルの新製品は10機種。全機種がau 4G LTEに対応するほか、テザリングにも対応する。田中社長は10機種を3つのグループに分けて紹介した。

▼全機種がau 4G LTEに対応
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1つ目は、人気のシリーズ6機種。「Xperia VL SOL21」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)は、Xperiaシリーズのディスプレイやカメラ、音楽のパフォーマンスを搭載しながら、欲しい機能を全て搭載した。「特にアピールしたいのは手のひらにジャストフィットする8.7mmの薄さ」(田中社長)だという。「GALAXY S III Progre SCL21」(サムスン電子製)は世界が認めたGALAXYシリーズの最新作とした上で、見ている間はずっと画面が消えないスマートステイ機能や、端末を持った時に不在着信があったら震えて知らせる機能など、ユーザーへの気遣いがあるという。

「AQUOS PHONE SERIE SHL21」(シャープ製)は、「4.7インチで、明るく鮮明な表示液晶が非常に素晴らしい」(田中社長)にもかかわらず、省エネ技術の採用で長時間の利用にも耐える。光学式手ぶれ補正機能を備えたカメラも搭載する。「ARROWS ef FJL21」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)は、フルスペックを凝縮したコンパクトな防水スマートフォン。デュアルコアCPU、4.3インチ液晶、防水・防塵といった機能を満載しながら、コンパクトなボディーに仕立て上げた。

「Optimus G LGL21」(LGエレクトロニクス製)は、クアッドコアCPU、2GBのRAMを搭載したハイスペックマシン。田中社長は、「スペック的にはいち押しのスマートフォン。IPS液晶も素晴らしい」と説明した。「AQUOS PAD SHT21」(シャープ製)は、AQUOSファミリーの新しいタブレット。明るく省エネの7インチIGZOディスプレイを搭載し、ペン入力にも対応することで使い勝手も高めた。AQUOS PADは12月中旬の発売を予定している。

▼冬モデル10機種のラインアップ
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2つ目は先進機能を備える3機種。「DIGNO S KYL21」(京セラ製)は、「スマホナンバーワン」(田中社長)の、2520mAhの超大容量バッテリーを搭載する。大容量だと充電に時間がかかる懸念があるが、急速充電対応の卓上ホルダを同梱し、30分で50%、1時間で80%の急速充電ができることをアピールした。「VEGA PTL21」(パンテック製)は、赤外線で手の動きをキャッチして電話に出るなどの操作が可能な、「VEGA Motion」と名付けたモーション操作を採用した。触らなくていいという新しい操作感を提案する。「G'zOne TYPE-L CAL21」(カシオ計算機製)は、防水・防塵、耐衝撃性を備えたタフネススマートフォン。気圧、ジャイロ、加速度、方位、温度の5つのセンサーを搭載し、「気圧センサーでゲリラ豪雨もチャッチできる」(田中社長)という。

3つ目がauオリジナルのモデル。「HTC J butterfly HTL21」(HTC製)がそれで、「HTC Jに続くKDDIとHTCの新たなコラボモデルで、auのフラッグシップモデル。日本初のフルHDディスプレイを搭載し、印刷物に匹敵するような画質が得られる。OSには最新のAndroid 4.1を搭載する」(田中社長)と先進性をアピール。さらに、インカメラにF2.0、超広角88度の明るくワイドなレンズを搭載することで、女性ユーザーを中心に利用頻度の高い自分撮りをより一層楽しめることも説明した。HTC J butterflyは12月上旬の発売を予定している。

最後に田中社長は、「今日の発表はウインターコレクション。春にはまだ新製品がある」とし、au 4G LTE対応で、2100mAhの大容量バッテリーを搭載した新型のINFOBAR(A02)の発売を準備していることを紹介した。

機種変更でも基本料半額、電子書籍取り放題を開始

サービス面では、「お客さまのウオンツに応える」ことを前面に押し出す。例えば、高速に通信できるようになって欲しい場所は、70.6%と自宅が圧倒的だと説明し、そのためKDDIが提供しているWi-Fiアクセスポイント「HOME SPOT CUBE」とauスマートフォンの間で、150Mbpsの高速なWi-Fi通信を可能にしたという。「au 4G LTEでは、モバイルで75Mbps、家の中だと150Mbps」(田中社長)という高速な利用環境を提供することでウオンツに応える。

ブロードバンド回線とセットで契約することで、料金が割り引かれる「auスマートバリュー」は、au 4G LTEでも1480円オフになる。また、au 4G LTE対応の冬モデル発売を記念したキャンペーンも紹介した。機種変更・新規加入の場合は1年間、基本使用料の980円が半額の490円になり、テザリングの月額525円は2年間無料となる。さらに、MNPによる他社からの乗り換えならば、基本使用料が2年間にわたり0円、テザリングも2年間無料になることで、au 4G LTEのコストメリットを訴求する。

▼電子書籍の読み放題サービス「ブックパス」も提供
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定額で楽しみ放題のサービスには、電子書籍の「ブックパス」を投入する。月額590円の定額で読み放題となる「読み放題プラン」と、1冊ごとに購入する「アラカルト購入」の2種類のプランを用意する。サービス開始は2012年12月上旬を予定し、サービス開始時に約500コンテンツ、2013年4月以降の本格サービス開始時に約3000コンテンツを目指す。auスマートパスのユーザーに向けては、2013年3月末まで情報料無料で提供する。

【報道発表資料】
auスマートフォン 2012冬最強の選べるラインアップ
「4G LTE」 2012年冬モデル発売記念!「スマホ基本使用料半額キャンペーン」の実施について
auのこだわり!LTEと3Gを瞬時に切り替える「Optimized Handover」を導入
月額定額制で電子書籍が読み放題!「ブックパス」新登場

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。