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[CEATEC 2012]ドコモはXperia AXやGALAXY Note IIを先行展示、KDDIはSmart TV Boxで3M戦略を具現化

2012.10.04

Updated by Naohisa Iwamoto on October 4, 2012, 10:47 am JST

千葉市美浜区の幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2012」。携帯電話事業者としては、NTTドコモとKDDIの2キャリアーが出展して時代の今を映す製品やサービスを展示している。今回は、2012年冬モデルの新製品発表直前というタイミングに当たるため、新端末がずらり並ぶ展示ではないが、展示には両社の戦略が表れている。なお、ソフトバンクグループは出展していない。

NTTドコモのブースは、新端末とクラウドなどを駆使したサービスで利用者の心をつなぎとめようとするドコモの意気込みが見て取れた。ブースでは、8月末に発表された秋モデル5機種がタッチアンドトライできる。販売が始まった「MEDIAS TAB UL N-08D」や10月5日に発売される「AQUOS PHONE si SH-01E」をはじめ、今後発売される3機種も含めて展示されている。来場者は、熱心に操作感などを試していた。

▼ドコモの秋モデルを試す来場者
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一方、10月11日に予定されている2012冬モデルのラインアップからも先行した出展があった。注目はサムスン電子の「GALAXY Note II SC-02E」とソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia AX SO-01E」。いずれもケース内の展示だった。GALAXY Note IIは先代のGALAXY Noteよりも1まわり大きな5.5インチ液晶を搭載する端末で、その大きさや薄さは実感できる。Xperia AXはソニーモバイルが国内投入を発表しているLTE対応の端末。白黒以外にもカラフルなピンクやブルーのラインアップを用意し、男女を問わず人気が出そうだ。このほかディズニーモバイルやワンピースとのコラボモデルも展示されていた。

▼ドコモは2012冬モデルを先行展示
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10月1日に発表したばかりのサービス「はなして翻訳」「うつして翻訳」の展示もあった。「はなして翻訳」は、日本語と外国語を逐次通訳してくれる音声翻訳サービス。英語・中国語・韓国語の3カ国語で11月1日からサービスを開始する。デモでは日本語と英語の翻訳を見せていたが、大音響で各種の音が鳴り響くCEATEC会場内では、音声の認識に若干の難があるようだった。もう1つの「うつして翻訳」は、カメラで撮影したリアルタイムの画像に表示されている外国語を、日本語のテキストに置き換えるアプリ。看板や飲食店のメニューなどをアプリで撮影すると、外国語の部分が日本語に次々と置き換わっていく。撮影している映像の中に複数の文字があっても、それらをまとめて変換してくれる様子が見られ、実用性のアピールにつながっていたようだ。

▼看板のハングル文字がスマホでは日本語に変換される「うつして翻訳」のデモ
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KDDIは3M戦略の推進が前面に押し出されている。メインのステージでは、ケーブルテレビ向けのセットトップボックス「Smart TV Box」のデモが行われている。TVチューナーや無線LANルーター、DLNAなどの機能を備えたAndroidセットトップボックスだ。映像をテレビで見るだけでなく、宅内の他の部屋で無線LAN経由によりスマートフォンやタブレット端末でも見られるマルチデバイス環境の実現を、実際にデモで示していた。

▼「Smart TV Box」でマルチデバイスの視聴環境をデモ
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また、Smart TV BoxからTVチューナー機能を取り除いた「Stick型Smart TV」の出展もあった。こちらは参考出展で実用化の次期などは未定だが、手のひらサイズの機器をHDMIでテレビにつなぐことでWi-Fi経由でインターネットのコンテンツを楽しめるようになる。説明員によれば、「Smart TV Boxはテレビ放送などの映像コンテンツをマルチデバイスで楽しむための機器だが、Stick型Smart TVはスマートフォンやタブレット端末で楽しんでいるコンテンツを大画面テレビで家族一緒に楽しむような用途を想定している。画面のないタブレット端末と思ってもらうとわかりやすい」とのこと。大画面テレビの新しい楽しみ方の提案につながっていきそうだ。

▼「Stick型Smart TV」は手のひらサイズの端末 リモコンで操作が可能
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4G LTEのサービスを開始したばかりのKDDIは、3G、4G LTE、WiMAX、Wi-Fiといった各種の通信方式を柔軟に組み合わせたスマートネットワークについてもパネルで大々的に説明を行なっている。その中で、4G LTEについて「eCSFB」と「SON」の導入をアピールしていた。eCSFBは、LTE端末で3Gの回線交換による音声サービスを提供する「CSフォールバック(関連情報)」の改良技術。3G回線交換による接続の際の処理をLTE網で行うことで、音声通話の発信から着信までに要する時間を大幅に短縮できるとしている。展示では一般的なLTEでは8秒かかる接続時間を4秒に短縮できると説明があった。

▼4G LTEで取り入れられた「eCSFB」「SON」のパネル展示
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「SON(関連情報)」はネットワーク運用を自動化する技術。「マクロセルからピコセルまでが混在するLTEネットワークには不可欠な技術と言える。リアルタイムのトラフィックモニターなどと組み合わせて、最適なネットワーク運用の自動化を目指している」(KDDIの説明員)という。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。