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[CEATEC 2012]Windows 8搭載モバイルマシンやシャープの新液晶など、今後を占う製品や技術が並ぶ

2012.10.05

Updated by Naohisa Iwamoto on October 5, 2012, 19:29 pm JST

幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2012では、Windows 8タブレットの参考出展や新しい液晶パネルのデモなど、今後のコンシューマ向け製品の指針を示す展示も多くあった。その中から特徴的な展示をいくつか紹介していこう。

Windows 8をOSに採用して、タブレット端末としてもパソコンとしても利用できるモバイル機器の参考出展が目についた。東芝は、「12.5型ウルトラブック」を参考出展。タブレットスタイルから、液晶部分を上方向にスライドするとQWERTY配列のキーボードが現れる。さらに液晶部分を手前に持ち上げると、折りたたみ式のノートパソコンを開いたようなスタイルで利用できる。タッチアンドトライできる展示だったため、来場者はタブレット端末からパソコンへの早変わりや、Windows 8の使い勝手などを熱心に試していた。

▼東芝ブースの「12.5型ウルトラブック」
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富士通ブースにもWindows 8を搭載したタブレット端末の参考出展があった。こちらはタブレット端末をキーボード部分と合体させる機構を備えている。持ち歩くときはタブレット端末として、自宅やオフィスでキーボードが必要なときはキーボード部分と合体させてパソコンとして、といった使い分けが可能だ。こちらはケース内の展示だったため実際に触ることはできなかった。いずれも、タブレット端末の良さとキーボードスタイルのパソコンの良さを、Windows 8というOSを介在して使い分けられる端末で、今後の1つのモバイルマシンのあり方を示しているようだ。

▼富士通ブースの「Windows 8搭載タブレット」
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今回のCEATECで存在感を示していたのがファーウェイだった。幕張メッセの会場の最寄り駅であるJR東日本の海浜幕張では、プラットフォームや階段、コンコースまでファーウェイの宣伝で赤一色。改札を出ると、ファーウェイのコンパニオンがCEATEC会場の案内図を配るといった徹底したものだった。会場内では、NTTドコモとKDDIの双方に隣接する場所に、両キャリアーに並ぶほどの大きなブースを構えている。モバイルルーターですでに多くの端末が日本でも利用されていることに加え、NTTドコモが発売するLTE(Xi)対応スマートフォンの「Ascend HW-01E」などLTE端末を展示して、存在感をアピールしている。

▼LTE対応スマートフォンなどを並べる大きなファーウェイブース
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今回のCEATECでは、シャープのブースに力があった。大々的に紹介していたのはディスプレイで、その中でも酸化物半導体(IGZO)を採用した液晶パネルに関連した展示に大きなスペースを割いている。1画素あたりの光の透過量を高められる特性から、明るくて低消費電力を実現できることを示すデモを行っている。また、IGZOディスプレイを搭載したタブレット端末などもケース内に参考出展し、今後も積極的に展開していく意思表示をしていた。

▼シャープのIGZOディスプレイ(右)が低消費電力であることを示すデモ
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また、10月1日に生産開始を発表したばかりのスマートフォン向け5チフルHD液晶パネルも出店している。大画面スマートフォンで一般的になってきた5インチのサイズで、1080×1920ドットのフルHDを表示できる。画素密度は443dpiと非常に高密度で、ブースの展示からもその高精細さを感じることができる。

▼5インチサイズでフルHD表示ができるシャープの高精細液晶
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スマートフォンとの各種の機器との連携は、今回のCEATECの1つの見せ場だ。NTTドコモブースでは、家電機器などとのスマートフォンとの連携を紹介していたし、パナソニックのブースでもスマートフォンと連携する洗濯機や冷蔵庫などの新製品をずらりと前面に並べて、新規性をアピールしていた。ソニーのブースでは、NFCを使って簡単にスマートフォンと連携できるスピーカーやヘッドフォンのデモを行なっている。スマートフォンとスピーカーやヘッドフォンの間は、Bluetoothで通信するのだが、そのペアリングをNFCの通信によりタッチだけで済ませてしまう。スマートフォンで音楽を聞きながら帰宅したら、そのスマートフォンをスピーカーにタッチするだけで、今度は音楽がスピーカーから流れるといった簡単で便利な利用法ができる。

▼ソニーブースでは、スマホでタッチすると音が出るスピーカーを実演
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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。