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V-Lowマルチメディア放送で東北放送に実験局本免許、災害時の情報伝達など検証

2013.01.11

Updated by Naohisa Iwamoto on January 11, 2013, 18:20 pm JST

総務省の東北総合通信局は2013年1月11日、東北放送にV-Lowマルチメディア放送の実験試験局2局の免許を付与したと発表した。地上テレビのデジタル化に伴い利用可能になった周波数のうちのV-Lowを使って、新しい放送の検討を行うもの。輻輳が発生しない放送波の特性を生かした災害時の情報伝達などについての検証を行う。

東北放送は、実験試験局の本免許を受けたことで、インターネット通信規格を放送波で伝送する技術(IPDC:IPデータキャスト)などの実証実験を行う。試験局は、仙台市太白区に設置する仙台局と気仙沼市に設置する気仙沼局の2局。V-Lowマルチメディア放送の試験局は東北管内で初めての免許となる。

実証実験では、(1)音声ラジオの有効的な利活用、(2)インターネット通信規格を利用した、災害情報の高度で多様な提供方法、(3)自治体との連携ルールと標準規格化、(4)ファイル蓄積を利用し住民への迅速、正確な情報伝達、(5)エリアワンセグ放送やWi-Fiとの連携による到達力の強化、(6)ネットとの融合分野での新サービス開発、(7)過疎地などのためのアプリケーション開発--をそれぞれ検討する。東北地方では特に、東日本大震災で情報伝達の重要性が再認識されている。東北放送ではこの実証実験を通じて、自治体や防災機関と連携しながら、災害時の確実で迅速な情報伝達についての検証を進める。

【報道発表資料】
V-Lowマルチメディア放送に係る実験試験局に免許(総務省東北総合通信局)
宮城県をエリアとするV-Lowマルチメディア放送の実験試験局に「本免許」が交付されました(東北放送)

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。