スペイン・バルセロナでは、Mobile World Congress 2013(MWC 2013)が開幕前日を迎えた。モバイル業界で最大級のイベントは、現地時間の25日から28日にかけて開催される。今回は、例年と同じバルセロナ市内ではあるが新会場へと場所が変更になっている。
▼Fira Gran Viaの正面の建物は、曲線を多用したデザインがワクワク感を醸し出す。
新会場は「Fira Gran Via」という名称で、旧会場の「Fira Montjuic」から南西に4kmほど離れた場所にある。ヨーロッパの古風な趣のあった旧会場に比べると、現代的な曲線を多用したデザインが採用されている。設計は日本人建築家の伊東豊雄さんとのことで、なんとなく誇らしい気持ちになる。カタルーニャ鉄道の駅が近くにあるが、市の中心部で複数の地下鉄路線の駅があるエスパーニャ広場に隣接していた旧会場と比べるとアクセスは若干不便になりそう。開幕後に交通機関で混乱が起こらないことを願いたい。
▼ホール1の一部を使って、入場バッヂの発行を行っている。ホール8まである中の1つのホールの一部でこの広さなのだ。
すでに会場に出入りしている出展者に尋ねたところ、会場内も旧会場よりも一段と広いとこのと。展示会場の面積は24万平方メートルで、これは千葉市の幕張メッセの展示会場の合計7万2000平方メートルはもとより、その敷地面積をさえ凌ぐ。会期中にこの広い新会場から世界にどのようなメッセージが発信されるのか、注目していきたい。
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。