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Firefox OSのタッチ&トライでMozillaブースは大盛況

2013.02.27

Updated by Naohisa Iwamoto on February 27, 2013, 06:41 am JST

Mobile World Congress 2013(MWC 2013)のMozillaブースは、来場者で活況を呈している。MWC 2013開幕前夜にFirefox OSの展開について発表したことが引き金になり、実際に動いているFirefox OSを試し説明員に解説を求める人々が引きも切らず訪れている。

▼人垣ができているMozillaブース20130226_mozilla001.jpg

Firefox OSはMozillaが提唱するモバイル端末向けプラットフォームで、HTML5とWeb標準技術を用いたオープンな環境で端末やサービスを開発できる。ブースにはZTE製の端末をはじめとした稼働する実機が並べられ、来場者はその動作に見入っていた。

実際には、多くのスマートフォンと同様にアイコンベースのユーザーインタフェースを採用し、画面をスクロールして目的のアプリケーションのアイコンをタップするという操作感は違和感のないもの。メールやブラウザー(Firefoxのアイコン)、カメラ、カレンダー、電卓、音楽やビデオのプレーヤーなどの各種機能はもちろん、FacebookやTwitterなどのSNSもアイコンが用意されていた。Web標準技術を使っていることで何らかのデメリットを感じるという印象はない。

▼音楽プレーヤーがさくさく動く様子をデモ20130226_mozilla002.jpg

サービスや機能を追加するのは、Firefox Marketplaceから。ここでは既存のスマートフォンのマーケットプレイスとは若干様相が異なる。それはワンタイムユースアプリとダウンロードして使うアプリの2通りを用意することだ。アプリケーションによっていずれを採用するかの選択ができる。既存のスマートフォンと同様にダウンロードしてオフラインでも利用できる機能を提供するだけでなく、最新のアプリケーションを必要なときにサーバーにアクセスして利用する形態が加わる。

▼Firefox MarketplaceにアクセスしているFirefox OS端末20130226_mozilla003.jpg

ワンタイムユースアプリでは、事前にアプリを探してダウンロードやインストールする手間がなく、使いたいときに必要な機能を検索して実行できる。日常的には使わないアプリの更新のために多くのデータ通信が行われるといったムダも防げる。有料のアプリは、Firefox OSを採用する通信事業者の料金とまとめて課金するなどの方法を取れるという。

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。