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大切なひとは"3.5人" 10年間無視されていた「つながり」を明らかにするプライベートSNS・Close

2013.02.14

Updated by WirelessWire News編集部 on February 14, 2013, 12:30 pm JST Sponsored by KDDI

KDDIのインキュベーションプログラム"KDDI ∞ Labo" 第3期参加チームで「ベストエンジニア賞」を受賞したCloseは、「自分にとって大切なひととだけ使う」モバイルSNS。お互いに相手を「大切なひと」として登録した相手とだけつながる独自のしくみで、SNSストレスの原因となる「フレンド」や「フォロー」などの人間関係の煩わしさから解放されたプライベートなSNSを実現した。ライフログ機能やアルバム機能など、モバイルSNSとしての機能も充実している。

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開発者のREVENTIVE Inc.は、京都の学生を中心とした8名のチーム。Closeのコンセプトは、チーム全員でシリコンバレーにオフィスを移転した後、スタートアップの登竜門といわれるSXSWにプロトタイプを出展、現地のスタートアップとディスカッションする中で誕生した。2012年9月にサービスを開始した後、KDDI ∞ Labo第3期に参加し、機能の追加やデザインのブラッシュアップを行った。

代表の水田大輔氏に、Closeの目指したものと、KDDI ∞ Laboに参加しての感想を語っていただいた。なお、KDDIのオンラインマガジン "TIME&SPACE ONLINE" の新コーナー "KDDI ∞ Labo Square" では、第3期参加の全チームの代表が、それぞれのサービスについて語っている。ぜひご覧いただきたい。

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201302141600-3.jpgREVENTIVE Inc.CEO <br/ >水田 大輔氏

サービス開始時には「9人限定のSNS」ということで話題になったのですが、Closeのコアコンセプトは人数ではなくて、「大切なひととだけつながれる」ということです。

Facebookやmixiが誕生したのが2003年ですが、その前の草分け的なFriendsterといったサービスがはじまったのは2002年ですから、僕達はSNSに10年以上慣れ親しんできています。その中で、例えばmixiやFacebookば友人関係、LinkedInであればビジネスでの人脈、Twitterであればオピニオンリーダーとオーディエンスの関係と、さまざまなソーシャルグラフの使い方がありました。

でもよく考えてみると、「僕の結婚式に誰が来てくれるのだろう?」「私が病気になったり、苦しんでいる時に誰が悲しんでくれるのだろう?」という、SNSが生まれる前からあった誰もが気にしてきたはずの人間関係が、SNSの世界では放置されていました。これが、Closeがコアコンセプトに設定した「大切なひと」という表現に象徴される関係です。最初になくてはいけないのに10年間無視され続けていた「つながり」を明らかにするサービスとして、Closeは生まれました。

KDDI ∞ Laboに応募したのは、シリコンバレーから帰国したときに、ちょうど募集を開始していたからです。第3期は学生枠が新設されたので、もちろん一般枠で応募してもよかったのですが、学生枠なら通りやすいだろうという思惑もほんの少し、ありました(笑)。

今回メンターについていただいた方は、僕達のサービスを本質から理解してくれている人でした。モバイルアプリでこれから成功するとしたらSNS、それもプライベートSNSだということや、またプライベートSNSだからこそ、自分の大切なひとが誰なのかが浮き彫りになってしまうために、繊細なアプローチが必要なことなどを、細かく説明しなくても真意をくみ取ってくれました。

先日の授賞式ではベストエンジニア賞をいただきましたが、技術力があればやりたいことはたいてい何でもできてしまいます。それであれもこれもと欲張って、どんどんサービスが複雑になっていくということがあったのですが、そんな時には理屈じゃなくて「そんなの分からない」とか「このサービスは俺なら使わない」とはっきり言ってくれました。そういう形でNGを出してもらえる経験は、社内ではなかなかないし、まったく外部の人から言われると反発してしまいます。でも「彼がそういうならちょっと考え直そう」と思えた、そういう場面が何度かありました。信頼感が根底にあって、なおかつメンターという距離感がちょうどよかったのだと思います。また、私たちは学生を中心としたチームなので、サービスを悪い意味で子供っぽくならないように、より成熟した形に落としこむためには少し年齢の離れた、兄貴分的な立ち位置からの価値観や意見は必要だと感じていました。

3か月のプログラムを終え、Closeも3月末にはリニューアルの予定ですが、9人の制限はそのまま残ります。4か月サービスを運営してわかったのは、ほとんどの人には「大切なひと」は9人もいないということでした。多くのユーザーがフレンドを9人まで増やした場合、その後、どんどん減らしていくんです。

Closeのユーザーのアクティブ率と「大切なひと」の数をプロットしてみると、需給曲線のようにちょうど交わるのが3.5人ぐらい。自分を含めて4-5人がCloseの中にいるときにアクティブ率が最大化することがはっきりしました。プライベートSNSの先行者であるPathは50人の制限を150人に増やしましたが、居心地がいいと思える人間関係の大きさの輪は、9人でもまだ多い。答えは2ケタ、3ケタではなくて1ケタにあったのだと確信しています。

今ではCouple Networkとして、Betweenのようなサービスが急速に浸透しつつありますが、あれはSNSといっても1対1で利用するSNS。SNSに数十人、数百人の友人が必要という固定観念は捨て去るべきだと考えています。

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kddi-mugen-labo-banner.png第3期参加の全チームの代表が語る、KDDI ∞ Labo Squareはこちら。

KDDI ∞ Laboとは

201302141600-2.jpgグローバルに通用するインターネットサービスを作り出す起業家・エンジニアを支援する、3か月のインキュベーション・プログラム。2011年6月からこれまでに3回の募集が行われたが、それぞれ100件の応募から厳正な審査・選考を経て、第1期は5チーム、第2期は4チーム、第3期は5チームが参加した。

サポートの内容は多岐にわたる。サービス開発環境としては、渋谷ヒカリエ32階に「KDDI ∞ Labo」のスペースを確保し、200平米以上の広さで、打ち合わせやミーティング環境を提供。また、最新OSやau端末の情報提供と貸与に加え、KDDIの法人顧客向けサーバー環境を開発用のリソースとして提供する。

設備や開発プラットフォームだけでなく、人的支援にも力を入れている。KDDI社員メンターによるサポートは、KDDI ∞ Laboの大きな特徴だ。サービス立ち上げ経験のあるメンターが、事業化に向けてチームを全面的にバックアップする。また、経営共創基盤の協力により、起業準備から資金調達まで、経営面のアドバイスも提供する。

さらに、提供するサービスのレベルが一定以上に達した際には、アプリ取り放題サービス「auスマートパス」への掲載等、プロモーションもサポート。第3期までに参加した14チームすべてが、3か月のプログラム期間内にサービスを完成するという成果を上げている。auスマートパスに掲載されるということは、会員400万人が自由に利用できるということであり、これからサービスをはじめるスタートアップにとって大きな支援になる。サービスの開発を支援するだけでなく、スタートアップのサービスを世に出し、ユーザーに届けることを、KDDIグループの持つあらゆるリソースで、全力でサポートする。

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