ゴールデンウイークもとっくに終わり、7月まで祝日がないなあ、ああ、会社辞めてえなあと思っている皆さん。朗報です。ネットで寄付を募って暮らすという方法もありかもしれません。ノマドになる必要も、ノマドセミナーに高額を費やす必要も、ネオヒルズパーティーに出る必要もありませんよw (え、それでも出たいって?それは自由ですよ)
先日ご紹介したアメリカのクラウドファンディング寄付でありますが、さすが自由の国アメリカなので、かなりフリーダムな寄付を募っている方々が湧いております。寄付じゃなくって単に自分の意味不明な都合で「金をくれ」という状況になっております。さすがフリーダムの国ですね、フリーダム。(脳内でワム!の唄をグルグル回転させて下さい)
まずは、こちら。実の娘に家を生前贈与せよと言われ、家を追い出されそうになっているおじいちゃんを助けて!と優しいお孫さんが寄付を募っています。おじいちゃんのビデオが涙を誘います。寄付をお願いする前にお前が働け!そもそも、なんで娘に追い出されるんだよ(ちなみにその孫の母)というコメントもありますが、それは、まあ関係ない様です。
おじいちゃんのビデオ
家がが火事で燃えたの助けて系。燃えている家の写真が凄いですね。これ爆発してるシーンならもっと寄付が集まったかも。
演歌系寄付。子供が四人います。元夫がDVの上、警官に暴行で投獄。離婚の際の弁護士費用で貯金が底をつきました。家賃、光熱費、医療費など色々援助して。なんとか小町顔負けの凄いライフストーリーか語り系です。要求している寄付も、電気代から日々の細々したものまで分割している所がポイントです。
同棲してた彼女の所から引っ越すからお金下さいというお若い方もおられます。とても健康そうですね。
ワンコに五千ドル寄付してという件。ワンコさんはカワイイですね。思わず寄付してしまいます。
ワンコには五千ドルが集まる一方、子供が四人、イラクで負傷し障碍者になった元米兵の中年男性にはたった850ドルしか集まっていません。ワンコに負けています。
つまり、寄付を集めるには、興味を引くストーリー性が必要で寄付する人が「わお!カワイイ!」「うわ、俺より悲惨!」と喜んでしまうエンタメが必要で、結局金が集まるのは、「子供」「動物」「美女」「悲惨」というわけです。
いいですか、つまりカワイイは正義なんです。
そしてそれは残酷な事実なんです。
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登録はこちらNTTデータ経営研究所にてコンサルティング業務に従事後、イタリアに渡る。ローマの国連食糧農業機関(FAO)にて情報通信官として勤務後、英国にて情報通信コンサルティングに従事。現在ロンドン在住。