KDDIは2013年7月19日、車載型基地局を「4G LTE」対応へと改良し、この夏に実施される各種のイベントなどで利用することを明らかにした。NTTドコモはすでに導入を始めているLTEサービス「Xi」対応の移動基地局車で50以上の夏のイベントでつながりやすさの対策を強化する。

車載型基地局や移動基地局車は地震や大雨などの自然災害の発生時に、被災地での迅速な携帯電話やデータ通信サービスのエリア復旧を目的に保有しているもの。一方でイベントなどの利用者が集中する場所でのトラフィック対策にも利用している。

KDDIでは保有している車載型基地局を改良して4G LTEに対応させ、イベント会場などで高速データ通信サービスを提供できるようにした。この7月に4G LTE車載型基地局を導入する主なイベントは、7月20日の「足立の花火大会」（東京）、「名古屋みなと祭花火大会」（愛知）、7月23日の「葛飾納涼花火」（東京）、7月25日～7月28日の「FUJI ROCK FESTIVAL '13」（新潟）、7月27日～7月28日の「小山サマーフェスティバル2013」（栃木）、7月27日の「安倍川花火大会」（静岡）、「全国選抜長良川中日花火大会」（岐阜）など。8月以降の導入はauホームページで順次情報を公開する。

NTTドコモは2013年3月にLTEサービス「Xi」対応の移動基地局車を導入したことを発表済み。2013年夏までに全国で合計30台に拡大する計画だ。ドコモではこの夏に「青森ねぶた祭り」「FUJI ROCK FESTIVAL '13」「東京湾大華火祭」「SUMMER SONIC 2013」など全国の50以上のイベントにXi対応の移動基地局を導入し、つながりやすさを補強する。

【報道発表資料】
・「4G LTE」対応の車載型基地局の導入について（KDDI）
・よりつながるイベント一覧（NTTドコモ）