この所、日本では「Twitterはやっぱりばかったーだったw」と言われる事件が湧きまくっております。例の店員さんがカウンターに寝るとか、冷蔵庫に入ってキメキメ写真を撮ってネットに投稿するって事件です。
ここ暫くネットメディアやTwitterで様々な人の意見を読んでいました。
ー 低学歴だからこういうことをやる!!低学歴の親の子供は低学歴!!
ー 低賃金の仕事だからこういモラル。店員教育が必要だ!!!
ー ネットリタラシーの問題!!
ー 若者はアプリとネットの違いがわかってないからだ!!ネット教育が足りない!!
まるで、Twitterの山本お母さんの様な大変ためになる意見が並んでおり、メマイがいたしました。
され、ワタクシは外国の方の意見を伺おうと思い、うちの家人や近所のイギリス人とかモロッコ人に「カクカクシカジカで、日本ではこういうことがあって怒っている人がいるのだがどう思うか?」と、カウンターで局部をスキャンしている方とか、キメキメポーズで冷蔵庫に入っている方の写真を見せてみました。
皆さんの回答は
「みんな凄く楽しそうだな。特に局部のスキャンの人だ。凄い表情だ。ところで、だからこの若い子達は店を爆破したり客を刺殺したのか?殺してんだろ、2−3人は?そんなに騒ぎになってんだから。日本の秘密警察は出動したのか?」
でした。
皆さん曰く、「はあ、冷蔵庫に入った。だから何なんだ?」でした。「誰か死んだわけでもなく、店ば爆破されたわけでもない。店の評判は落ちたかもしれないか、罰則は契約書に書いてあるのか?それに従業員はサインしたのか?」でした。
契約社会のイギリスらしい回答であります。サインしてないなら文句言えないんです。「やるんじゃないぜ」と先にサインさせてなかった店の方が悪いんです。ここは誰も信用してませんから。雇う前から疑うんですよ。疑わない方が悪いんです。疑わない=アホウ、なのです。
そもそもここで「ちょっと悪いことをやってネットで晒す」場合の「悪いこと」のレベルは、店の爆破とか、何人殴り殺したとか、店の物を全部盗んでやったとか、店のオーナー家族全員殺した、とかそういうレベルですので、日本は平和だなあと感じた次第です。
店が爆破されたわけでもないのに、それをまた延々とネットで叩いたり、嫌がらせ電話している人々も、報復を恐れていないわけで、日本はどんだけ暇な人が多いかというか、平和かということなわけですが。
イギリスの「ちょっと悪いことをしてネットで公開したぜw」の例は以下です。ロンドン暴動のときのあれですが。
窃盗なう (窃盗の規模が違いますね)
米盗んでるなう (米を抱えた人の表情が凄いですね)
車を燃やしているなう(凄い燃え方です)
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