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イー・アクセス、香川県高松市で下り300MbpsのLTE実証実験を開始

2013.08.22

Updated by Naohisa Iwamoto on August 22, 2013, 19:31 pm JST

イー・アクセスは2013年8月22日、1.7GHz帯の実験試験局の本免許を総務省から取得し、香川県高松市の一部でフィールド実証実験を開始したと発表した。下り300MbpsのLTEの実証実験を行い、LTE高度化の通信品質やスループットの評価を行う。

▼イー・アクセスが下り300Mbpsの実験に使う無線局20130822_em001.jpg

実証実験では、総務省が周波数アクションプランで新しく確保するとしている1.7GHz帯と、イー・アクセスがすでに割り当てられている隣接する周波数帯を利用して、4×4 MIMO(参考情報)、2×2 MIMO、キャリアアグリゲーション(参考情報)のそれぞれを検証する。具体的には実験試験局の5MHz×2の周波数(1744.9~1749.9MHz/1839.9~1844.9MHz)と、隣接する15MHz×2の既割当周波数(1749.9~1764.9MHz/1844.9MHz~1859.9MHz)を使う。

2つの周波数を合わせて20MHz幅の帯域を確保し、4×4 MIMOでは下り最大300Mbps、2×2 MIMOでは下り最大150Mbpsの検証を行う。実験期間は8月22日から10月中旬までを予定する。イー・アクセスでは、この実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用し、モバイルブロードバンドの通信技術の向上と、普及・拡大に取り組むとしている。

【報道発表資料】
1.7GHz帯でのLTE実証実験(下り300Mbps)を開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。