サムスン共同CEO:「Tizen OSをあらゆる分野の製品に」
2013.08.08
Updated by WirelessWire News編集部 on August 8, 2013, 11:35 am JST
2013.08.08
Updated by WirelessWire News編集部 on August 8, 2013, 11:35 am JST
サムスンのJ.K.シン(J.K. Shin)共同CEOが、同社が開発を主導するオープンソースOS「Tizen」について、スマートフォンだけではなく自動車などさまざまプラットフォームへの展開を視野に入れていることを明らかにしたという。
Tizenは、サムスンがインテルなどと進めるオープンソースのプロジェクトで、今年2月のMobile World Congress(MWC)で正式に発表され、今年中には搭載端末のリリースも予定されている。
サムスンで通信端末部門の責任者を務めるシン共同CEOは、CNET KoreaならびにCNETとのインタビューのなかで、Tizenは同社にとって「Androidに代わる別の選択肢以上の存在」と述べた。また「スマートフォンやタブレット、PCやカメラなどのIT製品の分野だけではなく、自動車やバイオ、金融など多くの分野でコンバージェンス(収斂)の流れが進んでいる。複数の分野にまたがる技術の収斂は、様々な部品や完成品を持つサムスンがもっとも得意とすること」として、同OSを様々な分野で利用していく考えを示したという。
サムスンでは現在、AndroidおよびWindows Phone OSのスマートフォンを提供しているが、Androidについてはスマートフォンやタブレットのほか、カメラやテレビなどへの搭載も進んでいる。いっぽう、Androidを開発するグーグル(Google)が傘下のモトローラ(Motorola Mobility)を通じてハードウェア分野への進出を本格化させていることから、Tizenはサムスンにとって重要な保険となるとみられていた。ただし、サードパーティのアプリ開発者集めが難航しており、その影響で搭載ハードウェアのリリースも当初の予定よりも遅れることが伝えられてもいた。
シン共同CEOはこのインタビューのなかで、車載システム分野への進出の可能性に言及しており、また記事中ではTizenを採用した車載システムが2015年には登場する可能性があるとする関係者の話も紹介されている。
【参照情報】
・Samsung co-CEO: We want Tizen to be on everything - CNET
・Samsung wants Tizen everywhere (just like Google wants Android everywhere) - Phone Arena
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