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崖っぷちに立つブラックベリー - 知財価値は推定20億〜30億ドル以上、など

2013.08.15

Updated by WirelessWire News編集部 on August 15, 2013, 13:10 pm UTC

長引く経営不振から自社の身売りなども視野に入れ始めたブラックベリー(BlackBerry)。そのブラックベリーが保有する約9000件の特許(申請中のものを含む)の価値について、「最低でも20億ドル〜30億ドル」「特定の一社が獲得する場合には40億〜50億ドル」といった推定が出てきているという。

AllThingsDによると、MDBキャピタル(MDB Capital Group)という知財関連に強い投資銀行では、ブラックベリーが保有する5236件の特許ならびに申請中の3730件の特許について、複数の企業が共同で獲得に動いた場合には20億ドル〜30億ドルの値がつく可能性があり、また買収合戦が生じた場合には40億〜50億ドルまで値が吊り上がるなどとする見方をしているという。

AllThingsDでは比較の材料として、2011年に約45億ドルで売却された旧ノーテル(Nortel)の6000件を超える特許の例を挙げている。またMDBキャピタルでは、ブラックベリーの特許獲得に動く可能性がある企業の候補として、マイクロソフト(Microsoft)、グーグル(Google)、アップル(Apple)、サムスン(Samsung)などの名前を挙げているという。

このうち、とくにマイクロソフトについては、ブラックベリーのエンタープライズ向けを中心とした事業自体に40億〜50億ドル、特許に40億〜50億ドルの、あわせて80億〜100億ドル程度を支払ってもおかしくはないとするMBDキャピタルの見方を紹介した上で、AllThingsDは「可能性としては低いかもしれないが、興味深い仮説」と付け加えている。

いっぽう、The Vergeでは2012年にあったとされるブラックベリーの買収計画の話を紹介。結局 失敗に終わったこの「Project BBX」という計画は、ロビン・チャン(Robin Chan)氏という起業家兼エンジェル投資家らのグループが進めていたもの。同氏はその概要を記したスライドを公開した。

The Vergeによると、チャン氏らのグループではブラックベリーが旧RIM時代から強みとしてきたエンタープライズ分野に事業を集中させる戦略を描いた上で、昨年6月から8月にかけてブラックベリーの社外取締役らに接触、同社を売却するよう働きかけようとしたという。ただし、結局資金調達が思ったように進まず、計画実行に必要とされる最低額60億ドルに達しなかったことから、この計画は断念されたという。

【参照情報】
BlackBerry's Patent Portfolio Ripe for Picking - AllThingsD
Message unread: Silicon Valley's secret, failed bid to save BlackBerry - The Verge
Here's a secret 2012 BlackBerry takeover plan that never happened - GigaOM

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