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ボーダフォンのベライゾン・ワイアレス株売却、正式発表に - ボーダフォン株主に840億ドル還元

2013.09.03

Updated by WirelessWire News編集部 on September 3, 2013, 11:14 am JST

ボーダフォン(Vodafone)からベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)へのベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)株式売却が正式発表になった。

まず、ベライゾン・コミュニケーションズがボーダフォンに支払う金額は1300億ドルで、そのうち602億ドルを株式で、また589億ドルを現金で支払い、残りの10億ドルについてはベライゾン・コミュニケーションズが保有するボーダフォンのイタリア部門の株式23%の譲渡などで支払われることになるという。

つぎに、ボーダフォン側では株式売却代金の使途について、全体の71%にあたる840億ドルを同社株主への還元に、また約200億ドルを負債の支払いにそれぞれ充てることなどを明らかにしたという(ベライゾンの負債残高は6月末時点で約388億ドル)。株主還元分については、ベライゾン・コミュニケーションズから受け取る株式をすべて回すほか、現金240億ドル分を充てることになる。

さらにボーダフォンは93億ドルをネットワークおよびサービスの拡充に投じる考えも明らかにしている。同時に、ボーダフォンのヴィットーリオ・コラオ(Vittori Colao)CEOは、売却代金の一部を新たな企業・事業買収にあてる可能性もほのめかしたとWSJは記している。

ベライゾン・コミュニケーションズは、今回の株式買取資金として約600億ドルを銀行団から借り入れることになるが、そのうちの200億〜300億ドルの返済に充てるために後日債券の発行も検討されているという。

なお、今回の取引でボーダフォンは米政府に50億ドル程度の税金を支払う見込みだが、同社ではオランダに登記した子会社を通じて株式売却を行うため、英国政府にはまったく税金が入らないかたちになる。そのことから早くも英議会関係者などの間から、これを問題視する声も上がっているとBloombergは記している。

またBloombergでは、ベライゾン・コミュニケーションズの今回の動きが、同社の米国市場へのさらなる注力を示すものと指摘。米携帯通信市場での競争激化やスマートフォン需要の低下に触れながら、ベライゾンが自動車や家電など幅広い分野で同社のサービスを展開し、さらなる成長を狙うことになるなどとし、一例としてベライゾンによるヒューズ・テレマティクス(Hughes Telematics )の買収を挙げている。ヒューズは自動車向け通信サービスや、モバイル医療・ホームオートメーションなどのM2M(参考情報)事業を手がける。

【参照情報】
Verizon Reaches Agreement to Acquire Vodafone's 45 Percent Interest in Verizon Wireless for $130 Billion - Verizon
Verizon Seals $130 Billion Deal for U.S. Wireless Unit - WSJ
Verizon Seals $130 Billion Deal to Buy Out Vodafone's Wireless Stake - NYTimes
Verizon Doubles Down on U.S. as AT&T Seeks a Hedge in Europe - Bloomberg
Vodafone's 3.8% Taxes on $130 Billion Payday Fuels U.K. Dispute - Bloomberg

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