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幻に終わった「廉価版iPhone」 - iPhone 5C、中国では依然「高嶺の花」か(編集担当メモ)

2013.09.11

Updated by WirelessWire News編集部 on September 11, 2013, 15:45 pm JST

アップル(Apple)による新型iPhone発表のニュースはすでにさまざまな媒体で伝えられている通りだが、この関連で英語媒体で事前に大きな注目を集めていたふたつの話題ーーひとつはチャイナ・モバイル(China Mobile)による取り扱い開始、もうひとつは主に新興国市場などに向けた「廉価版iPhone」の投入のうち、後者については結局幻に終わったようだ。

「廉価版iPhone」については一部で「市販価格が400〜500ドル程度になる」などとするアナリストの見方が出ていた。またたとえば「486ドルなら許容範囲」といった中国での消費者調査の結果も伝えられていた。これらの金額は、一括払いでの購入が多い中国では一般消費者にとってiPhoneがいまだに高値の花であり続けていること、あるいは350ドル〜で売られている中古iPhoneの人気が高いことなどを勘案したものと思われる。また、200ドル以下のAndroidスマートフォンが急激に販売台数を伸ばしているなかで、出荷台数シェアが一桁台(4−6月期の実績は約5%)まで落ち込んだアップルとしても、「最重要市場で何らかの対策を打つ必要が高まっている」などとする見方もあった。いっぽう、製品の品質を重視するアップルの姿勢や、粗利率悪化に対する懸念などから、アップルが「安っぽいつくりの製品を出す可能性は低い」などの声も聞かれた。

10日に発表された「iPhone 5C」は、確かに最上位機種の「同5S」に比べると100ドルほど安い価格が設定されており、米では16GBモデルが2年契約で99ドル、SIMロックフリー版が549ドルとなっている。

だが、中国ではこの「iPhone 5C」(16GBモデル)が、4488人民元(約733ドル)で販売されることになるという。やはり16GB版のiPhone 5Sの(5288元
、約865ドル)、サムスン(Samsung)「Galaxy S4)(5199元、約850ドル)と比べても「5C」の値段はそれほど安いとはいえず、近頃なにかと話題のシャオミ(Xiaomi)が先頃発表した最新型の最上位機種「Mi-3」(1999元、約327ドル)に比べるとはるかに高い設定となっている。

アップルがこれまで続けてきた「最高の製品を比較的高めの価格で売っていく」というやり方がこの先どこまで通用するのか。市場での反応、とくに中国市場でのiPhone 5Cに対する反応が今後さらに大きな注目を集めることになろう。

なお、今回チャイナ・モバイルのiPhone取り扱いが発表されなかったことについて、TNWでは、同社のTD-LTE網に対する免許がまだ下りていないためとし、アップルがTD-LTE対応モデルも発表していることから、政府(規制当局)からライセンスが下り次第、はやければ11月にも提供開始になりそうだと述べている。

【参照情報】
Apple's iPhone 5c: $99 With a Two-Year Contract, $549 Unlocked - AllThingsD
With iPhone C, Apple Could Take Smartphone Lead in China - AllThingsD
What Will the iPhone 5C Cost? - AllThingsD
The "C" in iPhone 5C doesn't stand for cheap: $733 in China - GigaOM
Here's why you should care about rising Chinese smartphone firm Xiaomi - TNW
Here's why Apple's rumored deal with China Mobile has not been announced yet - TNW

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