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NTTドコモ、冬春モデルは16機種のラインアップ、おすすめは3機種

2013.10.10

Updated by Naohisa Iwamoto on October 10, 2013, 21:32 pm JST

NTTドコモは2013年10月10日、2013-2014冬春モデルの新製品を発表した。スマートフォンとタブレットが11機種、従来型携帯電話が2機種、フォトパネル1機種、モバイルルーター1機種というラインアップだ。下り最大150MbpsのLTEサービス対応やバッテリーによる実使用時間の伸びなどを特徴に挙げる。

発表会に登壇した加藤薫社長は、冒頭に「ドコモは顧客に幸せを提供するスマートライフのパートナーでありたい」とビジョンを述べた。冬春モデルについては「ドコモはさまざまなニーズに応えられるように多彩な製品をラインアップした」と、製品数を絞り込むのではなく多品種を市場に投入する意気込みを見せた。

▼冬春モデル16機種を発表するNTTドコモの加藤薫社長20131010_docomo001.jpg

冬春モデルの特徴として加藤社長が掲げたのは3点。1つ目が電池の持ちのさらなる向上で、スマートフォンすべてが実使用時間2日以上、そのうち5機種では3日以上を実現したこと。2つ目が世界最速となる下り最大150MbpsのLTEサービスの提供。スマートフォン8機種と、タブレット1機種、ルーター2機種が対応する。3つ目が、スマートフォンを使いやすくする新しいユーザーインタフェース「docomo LIVE UX」の採用。ホーム画面のカスタマイズのほか、トレンドや好みに合わせた情報もカスタマイズして表示できるようにした。

冬春モデルではツートップではなくおすすめ3機種

ラインアップが豊富な冬春モデルの中で加藤社長が「おすすめ3機種」と紹介したのが、「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「ARROWS NX F-01F」「Xperia Z1 f SO-02F」の3機種。

●AQUOS PHONE ZETA(シャープ製)
新開発のカラーフィルターとIGZOエンジンの搭載で、ディスプレイサイズが従来の4.8インチから5インチへと大きくなったにもかかわらず省エネ性能が20%アップしたフルHDの「アドバンスドIGZO」を搭載する。IGZOの省エネ性と大容量バッテリー、「エコ技」による制御で、充電せずに3日間使える電池の持ちを実現した。本体を"持つ"だけで、ロック画面の解除や時計の表示、着信音の音量を抑えるなどの操作ができる「グリップマジック」も搭載した。

●ARROWS NX(富士通製)
「上質感のある洗練されたデザイン。男女を問わず満足いただける」と加藤社長が押すARROWS NX。最大の特徴は電池が3日以上持つ使い勝手にある。3原色の信号に白を追加した高輝度のフルHDディスプレイ「WhiteMagic」の採用で、直射日光の下でも画面を見やすくしながら、消費電力を最大45%削減した。3200mAhと大容量のバッテリーと合わせて長時間の利用を可能にした。

●Xperia Z1 f(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)
グローバルモデルのXperia Z1の機能を、4.3インチのHDディスプレイを備えた幅65mmのコンパクトボディに凝縮した。コンパクトデジカメに匹敵するレンズ、2070万画素のセンサー、画像処理エンジンを搭載し、撮影が難しいシーンでも美しい写真が撮れる。シャッターを押した前後1秒ずつで合計61枚の高速連写が可能な「タイムシフト連写」で、スポーツシーンでも狙い通りの写真が撮れる。

▼左からおすすめ3機種のAQUOS PHONE ZETA、ARROWS NX、Xperia Z1 fと、日本市場向けモデルのGALAXY J20131010_docomo002.jpg

多彩なラインアップで多くの人にフィット

おすすめ3機種以外にも多くの機種を用意した。冬春モデルでは、夏モデルのツートップとそれ以外のように明らかな価格差で提供されるのではなく、ラインアップ全体が実質負担額で1万円~2万円の幅に含まれる販売戦略を採る。

「Xperia Z1 SO-01F」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)は、Xperia Z1 fの兄貴モデルとなるXperiaシリーズのグローバルフラッグシップ。2070万画素のセンサーを搭載する高機能カメラなどはXperia Z1 fと同等。5インチのフルHDディスプレイ、3000mAhの大容量バッテリー、32GBのストレージなどで差異化を図る。

サムスン電子のGALAXYシリーズでは最新のAndroid 4.3をOSに搭載した2機種をラインアップした。「GALAXY Note 3 SC-01F」は、5.7インチの大画面有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン。Sペンを使った新しい手書きメモ機能「アクションメモ」では、電話番号を手書きすると発信が、住所を書くと地図の検索できるなど、手書きの文字から次のアクションが起こせる。3200mAhの大容量バッテリーも搭載する。もう1つの「GALAXY J SC-02F」は、「GALAXY Jの"J"はJapanのJ。ジャーニー、ジュエルなどの意味も込めている」(加藤社長)と言うように日本向けにデザインされたスマートフォン。世界最先端のスペック、日本市場に合わせた独自のカラーで提供する。スマートウォッチの「GALAXY Gear」も別売で販売する。2つのGALAXYと連携した新しい使い方を提案する。

「G2 L-01F」(LG Electronics Japan製)は、「世界で大人気のG2」(加藤社長)というグローバルモデル。2900mAhの大容量を高密度化によりスリムにしたSmart Powered Batteryを搭載、実使用時間3日の電池の持ちで安心して利用できる。5.2インチのフルHD大画面のIPS液晶を搭載していながら、手に馴染みやすいラウンドしたフォルムを採用した。冬春モデルの先陣を切って、10月11日に発売する。

「AQUOS PHONE EX SH-02F」(シャープ製)は、幅63mmのコンパクトなスマートフォン。4.3インチで超高密度487ppiのフルHD IGZO液晶を搭載し、リアルな表現力を提供する。小型で122gと軽量のボディーは、防水にも対応する。照明の種類や時間帯など生活環境に合わせて自動で画質を調整する「ユースフィットモード」などの機能で、画面の見やすさも追求する。

コラボレーションモデルとして2機種を用意する。ドラゴンクエストとのコラボ「SH-01F DRAGON QUEST」(シャープ製)は、ドラゴンクエスト8をプリインストールして提供する。メールの送受信頻度、歩数データといったスマートフォンの機能と連動してゲームが進むドラゴンクエストの独自ゲームアプリも搭載した。「Disney Mobile on docomo F-03F」(富士通製)は、カラフルなデザインとコンテンツがポイントになるディズニー・モバイルモデル。スマホピアスを挿すと画面上にカラフルなアニメーションが流れるほか、100種類のアートから自分だけのオリジナル壁紙を作れる点も魅力だ。

この他、キッズ向けの「スマートフォン for ジュニア2 SH-03F」(シャープ製)、10.1インチの高精細液晶を搭載したタブレット「ARROWS Tab F-02F」(富士通製)をラインアップした。

また、「やっぱりiモードケータイがいいという声に応えて1年ぶりに2機種を提供する」(加藤社長)として、いずれも3.4インチの大画面液晶を搭載した「N-01F」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ製)、「P-01F」(パナソニックモバイルコミュニケーションズ製)を市場に投入する。P-01Fは要望の多かったBluetooth機能を搭載した。

9インチ液晶を搭載しワンセグ/フルセグの視聴が可能なフォトパネルの「フォトパネル 06」(東芝製)、下り最大150MbpsのLTEで高速データ通信が可能なモバイルルーター「Wi-Fi STATION L-02F」(LG Electronics Japan製)、「Wi-Fi STATION HW-01F」(ファーウェイ製)もラインアップした。

サービスはキャリアフリーを推進

サービス面での新しい取り組みも発表した。「ネットワークフリー、デバイスフリー、OSフリーの3つのフリーに加えて、回線契約にとらわれないキャリアフリーを含めた4つのフリーでサービスを展開する。そのため、これからは電話番号ではなく、docomo IDで認証し、便利に多くの方にドコモのサービスを使ってもらいたい」(加藤社長)。

その1つがようやく始まるクラウド型のメールサービス「docomoメール」。度重なる延期を乗り越えて、10月24日に提供を開始する。spモードからデザイン、使い勝手を一新し、操作性が大きく向上しているしたほか、11月からはdocomo IDをつかって、ネットワークフリー、デバイスフリーで使えるようになる。

▼スマートフォン、タブレット、パソコンで相互に同じメールをハンドリングできる「docomoメール」のデモ20131010_docomo003.jpg

また「dマーケット」では、docomo IDを使って2014年3月までにキャリアフリー化を強化するとともに、3つの新しいストアを追加する。レディースとメンズで400を超えるブランドを揃えたというファッションECサイトの「d fashion」、JTBと共同で旅行商品の購入だけでなくプラン立案から旅行先での情報提供までを一括して行う「dトラベル」、子どもが安心して楽しく使える知育サービス「dキッズ」だ。いずれも「他社のケータイを使っている人も含めて満足してもらえるサービスとして、ユーザーの生活を豊かにする方向でスマートライフを提供していきたい」(加藤社長)という。

最後に加藤社長は、ドコモのネットワークサービスの特徴として「クワッドバンド」のLTEを紹介した。2GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯の既存帯域に加えて、1.7GHz帯の運用を開始し、エリアの広さと速さ、快適さを提供する。1.7GHz帯では下り最大150Mbpsのサービスが提供でき、一番トラフィックの多い東名阪から順次拡大していくという。冬春モデルでは11機種が対応、2013年末には東京の山手線全駅で150Mbpsのサービスが使えるようにするとともに、100Mbps以上のサービスが全都道府県に拡大するとネットワークのつながる力をアピールした。

【報道発表資料】
2013-2014冬春モデルの16機種を開発・発売
「docomo ID」認証を本格導入
「ドコモメール」の提供開始
ファッションECサイト「d fashion」の提供を開始
旅の総合サポートサービス「dトラベル」の提供を開始
子育て家族向け知育サービス「dキッズ」の提供を開始

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。