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アップル、iPhoneの大型化や曲面ディスプレイ搭載を視野に(Bloomberg報道)

2013.11.11

Updated by WirelessWire News編集部 on November 11, 2013, 09:42 am JST

アップル(Apple)が来年以降に投入するとみられる新しいiPhoneで、4.7〜5.5インチの曲面ディスプレイや、タッチの強弱を識別するセンサーを採用する可能性が浮上しているとBloombergが米国時間10日付の記事で報じている。

例によって「匿名の関係者からの情報」ということで、これらの新技術が実際に日の目をみるかどうかは定かでなく、またなぜこのタイミングでこうした話が表に出てきたかを推測する手がかりもないが、ただしスクリーンのサイズについて「4.7インチならびに5.5インチの2種類が検討されている」という点などはかなり断定的でかえって目を惹く。

iPhoneは全機種の「iPhone 5」から4インチ画面が採用されているが、Androidスマートフォンの上位機種でディスプレイサイズの主流が5インチ前後となり、また6インチ前後のいわゆるファブレットも定着しつつあるなかで、消費者やiPhoneユーザーの間でもディスプレイの大型化を望む声が根強いとされている。Bloombergでは、関係者の話として、上下に湾曲したディスプレイを搭載するモデルが来年後半に発売される可能性があるとしているが、曲面ディスプレイ採用による具体的な用途やメリットなどには言及がない。

曲面ディスプレイを搭載するスマートフォンは、すでにサムスン(Samsung)が「Galaxy Round」を、またLG電子が「G Flex」を発表しているが、いずれもフレキシブル・ディスプレイ実現を視野に入れた実験的な試みとみられており、一部では製品化についてギミックとする声も聞かれる。

いっぽう、タッチの強弱を感知・識別する新たなセンサーについては、次のiPhoneには間に合わず、その後のモデルで搭載される可能性があるとされているだけで、詳しい情報は記されていない。

なお、アップルは先週、人造サファイアの製造・開発を手がけるGTアドバンスト・テクノロジーズ(GT Advanced Technologies)と提携し、米アリゾナ州に工場を建設する計画を明らかにしていた。この5年間の契約では、アップルがGT社に対し5億7800万ドルを前払いするのと引き替えに生産される部品を独占的に購入できることになっているという。サファイアは強度や硬度(割れにくさや傷つきにくさ)の点でガラスよりも優れており、スマートウォッチなどへの採用が有力視されている。

【参照情報】
Apple Said Developing Curved IPhone Screens, Enhanced Sensors - Bloomberg
Apple reportedly working on bigger, curved-glass iPhones with pressure sensitivity - The Verge
Apple reportedly exploring 4.7- and 5.5-inch iPhone 6 for 2014, pressure sensitive iPhone 6s for 2015 - iMore

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