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NTT Com、ブラウザ間でリアルタイムに通信する基盤「SkyWay」を提供開始

2013.12.05

Updated by Naohisa Iwamoto on December 5, 2013, 20:43 pm JST

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2013年12月5日、パソコンやスマートフォンのブラウザ間でリアルタイムな通信を可能にするプラットフォーム「SkyWay」の提供開始を発表した。SkyWayは、WebRTC(Web Real-Time Communications)を活用したアプリケーションを開発、提供できるようにするためのプラットフォームで、同種のプラットフォームの提供は国内で初めてという。

WebRTCは、ブラウザ間でリアルタイム通信を実現する技術で、HTML5の一種としてW3C( World Wide Web Consortium)とIETF(The Internet Engineering Task Force)で標準化が進んでいる。映像や音声などのリアルタイム通信には、これまでは専用のアプリケーションやプラグインを必要としたが、WebRTCを利用するとブラウザ間で直接通信できるようになる。SkyWayは、WebRTCを利用したアプリケーションを簡単に開発して提供できるようにするためのプラットフォームとして提供する。具体的には、通信制御を行う仲介サーバーや、そのWebAPIなどを提供する。開発者は高度な知識の習得や環境整備が不要で、アプリケーションを開発できるようになる。

NTT Comはフィールドトライアルとして、SkyWayを開発者に無償で公開する。さらに、ソフトウエア開発支援サービスのGitHub上で、「SkyWay」のライブラリ・ソースコードも公開する。このほか、SkyWayの紹介サイトの開設、SkyWayを活用したサンプルアプリケーションの公開なども行い、今後の正式サービス提供に向ける。

【報道発表資料】
ブラウザ間でリアルタイム通信を実現するWebRTCのプラットフォーム「SkyWay」の提供開始およびライブラリ・ソースコードの公開について

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岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。