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iPhoneでコントロールするラジコン紙飛行機

2013.12.13

Updated by Kenji Nobukuni on December 13, 2013, 17:30 pm JST

PowerUp Toys
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アメリカの工業デザイナーで、パイロットでもあり、TailorToysのCEOでもあるShai Gaitan氏が作ったPowerUp 3.0は、A4のコピー用紙で作った紙飛行機を飛ばすキットだ。値段は40ドル。

折った紙飛行機の機首部分に取り付けた本体は墜落の衝撃に耐える強度を持ち、本体から伸びたフレームは紙飛行機の胴体部分を通じて飛行機の尻の部分に出るプロペラまでつながっている。フレームもカーボン・ファイバーで十分な強度を持っている。プロペラ部分にラダー(方向舵)とエレベーター(昇降舵)が付いている。紙飛行機をBluetooth Smartのリモコンで操縦できるのだ。

リモコン装置はiPhoneなどiOSのデバイスを使う。アプリには推力や機体の向き、傾きなどが表示され、加速、減速が可能。デバイスを左右に傾けると飛行機も曲がる。一回の充電で10分間飛行できる。

クラウドファンディングのKickstarterで目標額を軽く突破したので、Android版も開発されることになった。発売開始は2014年6月の予定。来年の夏休みにはアメリカ各地の公園で飛ぶPowerUp 3.0搭載の紙飛行機が何機も目撃されるだろう。

【参照情報】
PowerUp 3.0のウェブサイト
PowerUp 3.0 - Smartphone Controlled Paper Airplane(Kickstarterのページ)
PowerUp 3.0 is a module that lets users control origami aircraft with their smartphones.

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来