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スプリントとディッシュ・ネットワークが協力 - 固定無線ブロードバンドサービスの実験へ

2013.12.18

Updated by WirelessWire News編集部 on December 18, 2013, 11:57 am JST

米携帯通信市場3位のスプリント(Sprint)と米衛星テレビ大手のディッシュ・ネットワーク(Dish Network:以下、ディッシュ)が、家庭/オフィス向けの無線ブロードバンドサービスの実験を共同で進めることになった。両社は来年半ばにも、テキサス州コーパスクリスティ(Corpus Christi)の一部の地域でで同サービスの試験運用を開始するという。

この実験は、スプリントがクリアワイヤ(Clearwire)から取得した2.5GHz帯を利用して実施され、ディッシュ側ではユーザーの環境に合わせ、耐久性の高い屋外ルーターまたは屋内用の無線ルーターを提供する予定だという。なお現時点で同サービスの価格や具体的な正式な開始時期については明らかになっていない。

携帯通信市場への参入を目指しているディッシュは、一時ソフトバンクに対抗する形でスプリントの買収を計画、またそれとほぼ平行する形でスプリントが買収を目指していたクリアワイヤへも買収提案を行っていたが、結局いずれの企ても失敗に終わっていた。

Fierce Wirelessによると、ディッシュは今年10月、米エヌテロ・ワイアレス(nTelos Wireless)と提携し、TD-LTE方式(2496 - 2690 MHz帯を利用)のブロードバンドサービスを展開することを発表していた。両社は2014年前半にバージニア州の4つの市場から商用サービスを開始の予定という。

ディッシュは、2GHz(AWS-4)帯などあわせて40MHzを超える周波数帯を保有しており、また1月22日にFCC(米連邦通信委員会)が実施する1900 MHz帯PCS Hブロックのオークションにも参加の予定。さらに、破産申請を行ったライトスクウェアードの保有する周波数帯の獲得を目指していることも伝えられている。

【参照情報】
Dish Gets a Sprint Deal, Just Not the One It First Wanted - AllThingsD
Sprint, Dish to test wireless broadband service in Texas - Reuters
Sprint, Dish Work Together to Test a Wireless Internet Service - Bloomberg
Sprint, Dish to launch trial of fixed TD-LTE service on 2.5 GHz in mid-2014 - Fierce Wireless

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