ハイリスク妊娠のお母さんのおなかに取り付けて、母親と胎児の心拍数を遠隔で計測する機器がFDA(連邦食品医薬品局)の承認(501(k))を受けた。欧州での商用化に必要なCEマークも取得している。
ハイリスク妊娠中の女性は週に2回のモニタリングが必要だそうだが、Sense4Basy社のシステムは妊娠第三期(29週以降)の女性の腹部に装着してもらい、いつでもどこでもセルラー網を介して医療プロフェッショナルがNST(ノンストレステスト)、すなわち分娩前胎児心拍モニタリング検査を実施できるシステム。妊娠後期に医療機関まで足を運ぶ必要がなくなる。Sense4Babyはドップラー効果を利用して母親と胎児の心拍、子宮収縮を計測する。装置の入れ物自体はスーツケースほどと大きいので、いわゆるモバイルヘルス機器の一種ではあろうが、常時持ち歩くほど小さくはない。携帯電話やタブレットとBluetoothで通信し、そこからインターネット経由で医療機関につなぐ。
Sense4Babyはカリフォルニア州サンディエゴのWest Health Instituteからのスピンオフ。Sense4Babyの価格などは未発表。複数の医療機関と共同で、実際に母親が自宅などで、手軽に自分で装着できるかなどの評価を終えている。
【参照情報】
・Sense4Babyのブレスリリース
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