WirelessWire News The Technology and Ecosystem of the IoT.

by Category

曲面や大画面など特徴ある製品でラインアップを強化、KDDIが2014年春モデル

2014.01.22

Updated by Naohisa Iwamoto on January 22, 2014, 18:21 pm UTC

KDDIは2014年1月22日、スマートフォン4機種、タブレット1機種の2014年春モデル5機種を発表した。曲面ディスプレイを搭載した「G Flex」、6.4インチの大画面液晶を搭載した「Xperia Z Ultra」など、特徴的なモデルをラインアップして利用者の多様なニーズに対応しようとする。

▼春モデルを発表するKDDIの田中孝司社長。「左の男の子は、auはこれからどこへ行くんだ?と問いかけています」20140122_kddi001.jpg

発表会に登壇したKDDIの田中孝司社長は、「昨秋、NTTドコモがiPhoneを市場に投入して、3社横並びではないかと言われる中で、auは違うということを提案していかなければならない。いいものを選びたいというユーザーの本音に応えるものとして、auらしさを感じてもらえる春モデルを投入する」と言う。冬モデルですでにメインストリームの製品をラインアップしているだけに、今回の春モデルはより「違い」や「auらしさ」を強調する製品群になっている。

大画面「ファブレット」市場への挑戦

その中でもインパクトがあるのは、「ファブレット」の2機種。「5インチ以上の画面を備えるスマートフォンとタブレットのauにおける累計稼働数は確実に増え、ユーザーは大画面に少しずつシフトしている。もう少し大きな画面が欲しいというユーザーに応じる製品として、ファブレット2モデルを投入する」(田中社長)。今回のプレゼンテーションでは、「5.5~7インチで、フォンとタブレットの機能を持ち合わせたもの」をファブレットと位置づけていた。製品は6インチの曲面ディスプレイを採用した「G Flex」(LG Electronics製)と、6.4インチの薄型大画面の「Xperia Z Ultra」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)である。

▼春モデルの5機種。上段左が「G Flex」、右が「Xperia Z Ultra」で、大画面のニーズを掘り起こしにかかる20140122_kddi002.jpg

「G Flex LGL23」は、プラスチックを使ってパネルを曲げられる有機ELディスプレイ(POLED)を採用し、湾曲した画面とボディーを実現したファブレット。「フィーチャーフォンと同じようなカーブがあることで、電話がしやすい」(田中社長)。さらに横位置で映像を試聴するときにも、6インチの大画面と曲面ディスプレイが、包み込まれるシアター感覚を提供する。YouTubeや映画コンテンツを楽しめるだけでなく、フルセグにも対応することでテレビ番組を高い臨場感で視聴できる。背面には浅い傷ならば自然に修復する「スクラッチリカバリ背面カバー」を採用し、耐荷重性とあわせて使い勝手を高めた。4K動画の撮影、ハイレゾ音源の再生が可能。CPUは2.3GHz クアッドコア、カメラは1320万画素、バッテリーは3500mAh、OSはAndroid 4.2。フルセグ/ワンセグ、おサイフケータイ、NFCに対応する。

「Xperia Z Ultra SOL24」は、6.4インチの大画面液晶の搭載と6.5mmという薄さを両立させたファブレット。「大画面になると、みんなで一緒にビデオを楽しむといった新しい使い方が広がる」(田中社長)。横幅はパスポートサイズで、大画面でありながら片手で持てるサイズを実現した。色鮮やかなトリルミナスディスプレイ for mobile、高画質エンジンの「X-Reality for mobile」の搭載で、静止画も動画も高画質で再現する。CPUは2.2GHz クアッドコア、カメラは810万画素のExmor RS for mobile、バッテリーは3000mAh、OSはAndroid 4.2。フルセグ/ワンセグ、おサイフケータイ、NFC、赤外線通信、防水、防塵の各機能に対応する。通話機を備えており、オプションのBluetoothハンドセット「Smart Bluetooth Handset SBH52」を使うと、本体をカバンの中に入れたままハンドセットを受話器のように使って通話することも可能だ。

超狭額縁のタブレットとコンパクトスマホ

タブレットは、7インチのIGZOを搭載したコンパクトタブレット「AQUOS PAD SHT22」(シャープ製)を投入する。フレームを極限まで細くする「EDGEST」により、全面の画面占有率は80%にも達し、片手で持てるタブレットの使い勝手をブラッシュアップした。フルセグ視聴/録画に対応し、パーソナルテレビとしても使える。IGZOの省電力性と、4080mAhの大容量バッテリーにより長時間の稼働を可能にした。カメラはタブレットとしては高性能の1310万画素センサーとF1.9の明るいレンズを搭載し、スマートフォンに引けを取らない写真や動画が撮影できる。SHT22は通話機能を持たないので、スマートフォンと連携する「Passtock」機能により「タブレットで見て手持ちのスマホで電話といった使い方ができる」(田中社長)。CPUは2.2GHz クアッドコア、OSはAndroid 4.2。フルセグ/ワンセグ、NFC、防水の各機能に対応する。

▼「AQUOS PAD」を4台並べて1枚の画像を表示させ、「EDGEST」の超狭額縁の様子を示したデモ20140122_kddi003.jpg

同じく超狭額縁の「EDGEST」を採用したのがコンパクトスマートフォンの「AQUOS PHONE SERIE mini SHL24」(シャープ製)。幅63mm、115gの小型軽量ボディーに、4.5インチのIGZO液晶を搭載した。全面の画面占有率は75%で、「小さいがながら大きな画面が見られる大画面のコンパクトスマホ」(田中社長)と位置づける。4.5インチでフルHDに対応するため、487ppiの超高密度で精細な画像を再現する。カメラも1310万画素センサー、F1.9の明るいレンズで、夜のシーンでも明るい写真を残せる。CPUは2.2GHz クアッドコア、バッテリーは2120mAh、OSはAndroid 4.2。ワンセグ、おサイフケータイ、NFC、赤外線通信、防水の各機能に対応する。

スマートフォン初心者に向けた人気モデル「URBANO」にも新製品を投入する。「URBANO L02」(京セラ製)がそれだ。ボディーはソリッド感のあるデザインで、よく使うホームキーなどには金属のハードキーを用意して高級感と使いやすさを両立させた。ホームアプリには、「通常」、フィーチャーフォンに近い操作感を再現した「エントリーホーム」に加え、今回から大きなアイコンや「1」「2」「3」ボタンのワンタッチ通話ができる「かんたんメニュー」をプリインストールし、3つから使いやすいホームアプリを選択できるようになった。聞き取りやすい「スマートソニックレシーバー」、30分で50%の充電が可能な急速充電、「Qi」対応の無接触充電など、使いやすい機能を搭載する。CPUは1.5GHz デュアルコア、カメラは1300万画素、バッテリーは2700mAh、OSはAndroid 4.2。ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、防水、防塵の各機能に対応する。

学割シーズンを強調、Firefox OS搭載機は2014年度内の投入

サービス面では今回の発表会で大きな発表はなかった。新しい話題としては、auスマートパスに学生向けの「自転車向け保険」を加えたこと。「学生が新生活で自転車に乗るときの補償を、auスマートパスに組み込んだ」(田中社長)。無料で、自転車事故による入院に対して入院一時金2万円(2日以上の入院)、入院日額2000円を補償する。「学割」でauスマートパスを2014年いっぱい無料提供することと合わせて、学割シーズンの優位性をアピールした。

▼ここまできたサービスの広がり。「スマホを持っていると自転車事故でも安心」20140122_kddi004.jpg

また、「auスマートサポート」には、スマートフォンの基本的な操作などを動画で確認できる「au動画ガイド」を1月31日に追加する。650本を超える動画を用意し、基本操作やGoogleアプリの使い方など、スマートフォン初心者が迷いがちな操作を「動画」でわかりやすく説明する。

質疑応答では、Firefox OS搭載機の提供状況についての質問が出た。NTTドコモがTizenOS搭載機を当面見送るという発表をしたばかりで、田中社長は「頑張って開発を進めている。違った世界を提案できるようにしたい。2014年度内には発表する。と、ここで言ってしまっていいのかな」と会場の笑いを取りながら、前向きな姿勢であることを示した。

【報道発表資料】
au 2014 Spring 日本初の曲面スマホや世界最大&最薄スマホなど個性豊かなラインアップ全5機種が登場!

WirelessWire Weekly

おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)

登録はこちら

岩元 直久(いわもと・なおひさ)

日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。