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NYTimesが米国時間19日付で報じたところによると、米ライドシェアリング市場2番手のリフト(Lyft)が数ヶ月前から複数の大手IT企業などに売却の打診を行っていたもの、結局買い手が見つからず、今後しばらくは単独で事業を継続することになりそうだという。

この話題に触れたRecodeによると、リフトが売却の打診をした相手先は、同社の既存株主であるゼネラル・モーターズ(General Motors:以下、GM)のほか、アルファベット(グーグル)、アップル(Apple)、マイクロソフト、アマゾン(Amazon)、ウーバー(Uver)、ディディ・チューシン(Did Chuxing;以下、ディディ)の各社。ただし、リフトが90億ドルというかなり強気の条件を希望したことから、いずれとの交渉もあまり発展せず、もっとも関心を示したGMでも正式な書面によるオファーには至らなかったなどとする情報筋の話が紹介されている。

リフトの直近の評価額は55億ドルで、同社にはGMのほか、ディディもすでに出資している。ただ、8月はじめにディディがウーバーの中国事業を買い取ることに合意した際、ウーバーに自社株式の20%を譲渡し、さらに10億ドルの出資を行うことも発表していた。この動きを受けて、リフトとディディとの関係がどうなるのかにも注目が集まっていた。

Recodeによると、リフトは規模ではるかに勝るウーバーを相手に利用者を大きく伸ばしてきており、2015年の利用者数は前年比6倍に増加。またNYTimesによると、リフトの今年の売上は約20億ドルに達し、同社の受けとる手数料収入は推定4億ドル程度になる見通し。ただし、ピーク時の月間利用回数が1400万回に過ぎないリフトが6200万回に上るウーバーとの差を縮めるのは容易ではないとRecodeは指摘している。

リフトは当面14億ドルの手元資金を使いながら営業を続けることになるが、ウーバーとのドライバー獲得競争で実質的に赤字でサービスを提供しているケースもあり、今後新たに潤沢な資金力を持つ後ろ盾を見つけなければ、長期間にわたってウーバーとの戦いを続けることは難しいともRecodeは述べている。

【参照情報】
Lyft was seeking as much as $9 billion in a buyout - Recode
Lyft is said to seek a buyer, without success - NYTimes
Lyft tried to sell itself to Apple, Google, Uber, and GM - The Verge

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