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T-モバイル、ベライゾンから700MHz帯を約24億ドルで取得へ - AWS・PCSの一部を譲渡

2014.01.07

Updated by WirelessWire News編集部 on January 7, 2014, 10:55 am JST

米携帯通信市場第4位のT-モバイル(T-Mobile USA)は現地時間7日、ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)の保有する700MHz帯「Aブロック」を取得することで同社と合意したと発表した。T-モバイルはこの取引で、ベライゾンに約24億ドルの現金を支払うほか、9億5000万ドル相当のAWS帯ならびにPCS帯も譲渡するという。

この話題を採り上げたGigaOMでは、700MHz帯を利用したLTE網の展開がほぼ完了し、現在は主に大都市圏でAWS帯・PCS帯を使ったキャパシティ増強に重点をシフトしているベライゾンと、主要な大都市圏では比較的潤沢な周波数帯を持ちながら地方をカバーする周波数帯が不足気味のT-モバイルとの利害が一致した結果などと説明している。

Fierce Wirelessによると、T-モバイルが取得する700MHz帯「Aブロック」は、ベライゾンが2008年の周波数帯オークションでライセンスを入手していた帯域の一部で、テレビ放送波との干渉の懸念などから過去6年間利用されずにあったもの。ベライゾンは同周波数帯のライセンスを約24億ドルで取得していたことから、同社にとってはT−モバイルから譲り受けるAWS・PCS帯がほぼそのまま利益になる計算だという。またベライゾンは2011年末に計画を発表した大手ケーブルテレビ3社からのAWS帯取得に関連して、700MHz帯A・Bブロックを手放す用意があるとし、2012年6月にはT-モバイルとの間でAWS帯の交換を実施していた。

ベライゾンからの700MHz帯取得により、T-モバイルが1GHz以下の帯域を使ってカバーできる人口は約1億5800万人まで拡大する見通し。いっぽう、ベライゾンは19の市場で3400万人をカバーできるAWS帯と、8つの市場で2100万人をカバーできるPCS帯を新たに手にすることになるという。

LTEの展開で他社に先行したベライゾンでは、現在ニューヨークなど一部の地域でトラフィック増加による通信速度の低下などがすでに生じているとの報道もあり、同社ではこうした問題の解消に向けネットワーク・キャパシティの強化を進めているとされる。

またT-モバイルは昨年11月、新株発行や借入れを通じて約40億ドルの資金を調達しており、この資金を使って新たな周波数帯獲得を進める考えを明らかにしていた。

【参照情報】
Why T-Mobile wants Verizon's discarded 4G airwaves - GigaOM
T-Mobile buys Verizon's 700 MHz A Block spectrum for $2.4B - Fierce Wireless
T-Mobile Swap Gives Verizon Spectrum, $2.4 Billion in Cash - Bloomberg
T-Mobile to Buy Airwave Rights from Verizon Wireless - WSJ

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