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ソフトバンクが屋内エリア強化に「エリクソンRadio Dot」システムのトライアルを開始

2014.02.24

Updated by Asako Itagaki on February 24, 2014, 19:10 pm JST

2月24日、エリクソンは、ソフトバンクモバイルが屋内カバレッジと容量の改善を目的としたエリクソンの超小型スモールセル「エリクソンRadio Dotシステム」のトライアルを開始することを発表した。

Radio Dot(RD)は、直径10cmほどの無線処理装置。2つのアクティブアンテナが組み込まれており、LTEについては2x2MIMOに対応可能、3Gについては受信ダイバーシティに対応可能。RDの設置密度を調整することで、建物内のどこでも高速大容量の通信ができるように屋内エリアをカバーできる。

▼Radio Dot(報道発表資料より)
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RDは基地局本体に接続された屋内無線ユニットに標準のイーサーネットケーブルで接続される。イーサネットケーブル経由で給電も無線信号の搬送も行う。屋内無線ユニットはベースバンド処理を行うデジタルユニットと光ケーブルで接続されており、Radio Dotシステム全体として基地局と同等のサービスを屋内と屋外でシームレスに提供する。

従来の屋内カバレッジ確保に使用されていた分散アンテナシステム(DAS)は主に音声カバレッジ向けで、充分な容量を確保できなかったのに対し、Radio Dotは屋内でも十分なモバイルブロードバンドアクセスを提供することが可能であるとしている。

【報道発表資料】
エリクソンRadio Dotシステムでソフトバンクモバイルが屋内性能強化のトライアル

【参照情報】
エリクソンRadio Dotシステム(エリクソン・ジャパン 公式ブログ)

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板垣 朝子(いたがき・あさこ)

WirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。