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アップル、新型「Apple TV」投入準備 - タイムワーナー・ケーブルなどと交渉(Bloomberg報道)

2014.02.13

Updated by WirelessWire News編集部 on February 13, 2014, 18:41 pm UTC

アップル(Apple)が、同社のメディア端末(STB)「Apple TV」の最新モデルを今春にも発表する予定で、またこれに関連して米ケーブルテレビ業界第2位のタイムワーナー・ケーブル(Time Warner Cable:以下、TWC)などと交渉を進めているという。米国時間12日にBloombergが関係者の話として報じた。

この報道によれば、アップルは「Apple TV」の次期モデルを4月までに発表し、遅くとも年末商戦期までには発売したい考え。また、アップルでは新型の「Apple TV」をケーブル用セットトップボックス(STB)の代替品として利用するようケーブルテレビ事業者に働きかけているという。

このシナリオでは、「Apple TV」ユーザーにとっては、放送中の番組も含めたテレビのコンテンツが操作しやすいUIを介して視聴できるようになるといったメリットが期待できる反面、一部で根強い要望があるアラカルト方式のチャネル提供とはならず、ケーブルテレビ会社に対しては従来通り加入料を支払わなくてはならない。なお、マイクロソフト(Microsoft)の「Xbox One」では、STBに「Xbox」端末を接続する形で、同様のサービスをすでに提供している。

またアップルはケーブルテレビ各社との協議のなかで、加入者の認証の仕組みについて、各社の発行する契約者番号などに代えてApple IDを採用することを提案しているものの、コムキャスト(Comcast)やディレクTV(DirecTV)などではこの提案に難色を示し、それが交渉難航の原因のひとつにもなっているという。Apple ID採用という考えの前提には、アップルがケーブルテレビ会社に代わって(Apple IDに紐付いたユーザーのクレジットカードから)視聴料を徴収し、その一部を手数料として受け取るとの想定があるとも考えられる。ただし、同一地域内では電話会社や衛星テレビ事業者くらいしか競争相手がいないケーブルテレビ会社にとっては、アップルとの提携にどれだけのメリットがあるのかといった疑問も浮かぶ。

Apple TV経由では、すでにESPNやHBOなどテレビチャネルごとにストリーミング視聴を可能にしている例もある(視聴にはケーブルテレビへの加入が必要)。ただし、数十〜数百チャネルが視聴可能なケーブルテレビに比べて選択肢は少なく、またとくに人気の高いスポーツ中継などは観られないものも少なくない。

いっぽう、TWCはすでにテレビ(STB)のほか、iPadやAndroidタブレット、ストリーミング端末「Roku」、「Kindle Fire」など、加入者がさまざまな端末からコンテンツを視聴できるようにしている。そのため、対応機器のなかに「Apple TV」を加えることは比較的容易とみられる。

アップルのテレビ分野参入に関しては、以前からビジネスモデルの開発が鍵とされているが、TWCとの交渉が成立した場合、アップルからTWCにどのようなメリットが提供されるのか、そしてTWC側ではどの程度の対価を支払うことになるのかといった点に注目が集まることになりそうだ。


[New Apple TV Box Expected in Time for Christmas - Bloomberg TV]

【参照情報】
Apple Said to Plan TV Box Amid Time Warner Cable Talks - Bloomberg
Apple, Time-Warner in talks over new Apple TV device: report - Reuters
Here's What the New Apple TV Could Look Like (Hint: Check Your iPad) - Re/code

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