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エリクソンとフィリップス、街灯に携帯基地局を組み込んだ「Zero Site」コンセプトを発表

2014.02.25

Updated by WirelessWire News編集部 on February 25, 2014, 13:53 pm JST

オランダのフィリップス(Philips)とスウェーデンのエリクソン(Ericcson)は欧州時間24日、バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2014」(MWC 2014)のなかで、LED製の街灯に小型の携帯基地局を組み合わせた新たなコンセプト「Zero Site」を発表した。激増するモバイルトラフィックの需要に応えつつも、エネルギー消費量を削減することができる新たな試みとして注目を集めているようだ。

「Zero Site」は、4G端末などによって急増するモバイルデータ通信への対応と、エネルギー(電力)消費量の削減という2つの課題の解決をめざすコンセプト。Zero Siteの街灯では、LEDを利用することで、従来のナトリウム灯に比べて電力消費量を50~70%ほど削減できるほか、導入する自治体では街灯上のスペースを携帯通信事業者に貸し出すことで収入を得ることができる。また携帯通信事業者にとっては、都市部での基地局設置場所の確保という問題を解決できる可能性があるという。さらに、人間に反応する人感センサーをこの街灯に組み込めば、人通りの有無に合わせて光を調整し、さらに電力を節約することも可能になるとされている。フィリップスのフランス・ヴァン・ホーテン(Frans van Houten)CEOは同コンセプトについて「世界中のあらゆる場所に調和するもの」と語っている。

両社は昨年から、米携帯通信事業者のベライゾン(Verizon)と協力して米国でZero Siteの試験プログラムを行っている。また現在米国や欧州の一部の都市と導入プロジェクトについて協議を進めているという。

この話題を取り上げたGigaOMブログでは、同コンセプトの効率性や経済・環境上のメリットを認めた上で、少数の携帯通信事業者や通信機器メーカーの設備が都市のインフラに長期にわたって統合されることへの懸念も挙げている。

【参照情報】
Lights, phones, action: Ericsson and Philips want to brighten your city while boosting your coverage - GigaOM
Philips and Ericsson to Use Streetlights to Expand Cellphone Coverage - NYTimes

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