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走るポータブル・プリンター

2014.04.25

Updated by Kenji Nobukuni on April 25, 2014, 16:30 pm UTC

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プリンターの少なくとも一辺は、印刷する長方形の用紙の短い辺の長さよりも幅がなければ印刷できないので、小型化がどんなに進んでもA4版にプリントアウトするには、21センチ以上の幅を持つ必要がある。

イスラエルのZuta Labs社のミニ・モバイル・ロボティック・プリンターは、直径11.5センチ、高さ10センチ、重さ300グラムのほぼ円筒形。普通のコーヒー用のマグカップよりもやや大きく、ポケットに入れるのは難しいが、十分に持ち運べる(=モバイル)サイズだ。印字する部品の下を用紙が移動するのではなく、ロボティック・プリンターの方が掃除機のルンバよろしく紙の上を動いて印字して回る。1分間に1.2ページというから、とても高速とは呼べないが、インクジェットのカートリッジは1,000ページ以上印刷できるし、一回の充電でおよそ60ページ印刷することができるという。

スキャナーの世界でも棒状の読み取り装置で一様に端から端へ読み取っていくことが半ば前提であったところに、資料の上をぐりぐり動かして読み取るマウス型──光学マウス兼用──が登場している。

ミニ・モバイル・ロボティック・プリンターの発売は2015年1月頃の予定。1ページ印刷するのに1分近くかかり、プロトタイプ版では96×192dpiの解像度というから仕様としてはやや疑問(解像度は向上する予定)だが、紙ではなくプリンター側が動くというユニークさなどが受けて、Kickstarterで行った資金調達には成功しており、200ドル(黒)か220ドル(白)で予約できる。

【参照情報】
Kickstarterのページ
It's the Zuta mini robotic printer. Sorry, it's not your car freshener
Zuta Labs Starts Kickstarter Campaign for Portable, Robotic Printer

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来

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