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キッズ向けのフィットネス・トラッカー

2014.05.27

Updated by Kenji Nobukuni on May 27, 2014, 10:30 am JST

Zamzee
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アメリカの子供たちにとって肥満対策は日増しに重要性を増しているようだが、屋外で運動する時間が減ってスクリーンの前で過ごす時間が増えているので、ますます肥満対策は重要になるはずだ。カリフォルニア州Redwood CityにあるHopeLabが2010年に提供を始めたZamzeeは、ゲームの要素を取り入れた子供向けの活動量計で、子供が運動すると、ゲームが進み、達成すれば報酬(ゲームの要素だったり、親が予め選んだギフトカードだったり)が与えられる。使われているトラッカー(活動量計)はUSBメモリーの形状をした歩数計のようなもので、腰などに取り付けて運動し、パソコンのUSBスロットに装着してデータを同期する。

今年8月にカリフォルニア州EmeryvilleのLeapFrog Enterprises社(1994年設立)が発売するLeapBandは、スマートウォッチ型(というにはカラフルで可愛らしいデザインだが)のフィットネス・トラッカーだ。ターゲットは4歳から7歳。LeapFrog(日本で言う子供の遊びの馬跳び)社は子供向けタブレットや知育アプリなどを手掛けてきたが、ウェアラブルはLeapBandが初めて。1.44インチの液晶画面で、たまごっち同様にペットを育てたり、ゲームしたり、ポイントを集めたりすることができる。価格は39.99ドルの予定。

親が子供の運動の進捗を確認するだけでなく、子供が学校にいる間や夜遅くにはゲームなどで遊べないように、USBでパソコンに接続して親が設定することができる。このスクール・モードとナイト・モードでは、音が出なくなるし画面も暗くなる。ペット・ブギ、ペット・シェフ、ペット・サロンといったミニゲームは、バーチャルペットと一緒に身体を動かすというもので、運動や栄養、衛生に関する豆知識が得られるよう工夫されているそうだ。

子供は何事によらず習熟が速いので、せっかく40ドル投資しても数か月で飽きてしまうかもしれないが、その間だけでも身体を動かすことで運動から得られる楽しみを知ってくれればと考える親は多いのではないか。少なくとも単なるゲーム機に比べれば、買い与える際にあまりためらいは感じないに違いない。

【参照情報】
Zamzeeのウェブサイト
LeapFrog社のプレスリリース

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信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。 訳書:「Asterisk:テレフォニーの未来